被災地からのレポート33(2013年12月)

32に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
 大槌町ではやっと住宅の基礎の取り壊しが始まりました。よく利用した<おらが食堂>も撤去され、また別の場所で営業再開です。町では巨大防潮堤を計画していますが、阿部総理夫人の反対などもあり、また地域住民による反対組織も活発なので、今後見直しがあるかもしれません。各地の復興商店街は冬になって更に客足が遠のき、じり貧状態となっています。


大槌町城山から被災地

@避難民は?
 仮設住宅をまわっても人気(ひとけ)がありません。まとめ買いをしてあとは家に閉じこもっているそうです。釜石の仮設住宅自治会長さんにお話しを伺ったら、傾斜地の下側にある仮設では雨水がそちらに行くので湿気が多く難儀しているそうです。コンクリートの基礎ではなく木の杭の上に立っているので腐っていないか心配していました。そろそろ仮設住宅の一斉調査の必要があると思います。


陸前高田市森の前の花壇

@支援体制は?
 陸前高田支援調整連絡会議や、遠野市でボランティア会議に出席しました。冬場の閉じこもり対策や、ボランティアの確保、被災地支援の風化などが話題になるのですが、これといった妙案は出ません。「お茶っこカー」とか「足湯」とか「傾聴ボランティア」とかが飽きられているという事実もあるようです。学校関係者からは「イベントお断り」という話も出ています。2年と10カ月を経て、支援の形を再検証する必要があります。


同市気仙川に架かる国道の橋

@今後の課題は?
 仮設住宅自治会長さんや支援員などに取材し、どんなニーズがあるのか、またはないのかを調査し、協力し合って適材適所な支援をすべきです。支援する側が自分たちのやり方、または組織を点検する時期に来ているようです。

@個人的にできることは?
 山梨からユズが段ボール1箱送られてきました。これは1個ずつ渡しても70軒ほどに喜ばれました。また婦人会から手編みのソックスカバーを100個ほど頂き、大船渡の夢市で配りました。関西大学有志からミカンも2箱来ました。支援物資はほとんど来なくなりましたが、こういった気の効いたプレゼントは少しでも大歓迎です。新巻鮭やカキが旬です。買い物にも行きましょう。


大槌町おさなご幼稚園にて

活動経過 
 3日 ミカン&里芋&マンガ配り(矢作・町裏・牧田第2・要谷第2・要谷第1など)
 5日 お話しコロリン引率(大槌小学校・おさなご幼稚園)
 6日 ボランティア会議(遠野あえりあ)
 8日 福祉バザーで被災者作品を販売(花巻市文化会館)
10日 ボタンティア会議&打ち合せ(横田集落センター・森の前・金さん)
11日 チラシ配達&マンガ配り&サツマイモ配達(釜石支援センター・小槌第
20&21日 仮設・子どもセンター・小槌第7・おさなご幼稚園)
12日 ゆいっこ会議(事務所)
15日 クリスマス会(マルカンデパート&ボーリング場)
16日 秘湯ツアー(鹿角市
18日 夢市&望年会(大船渡夢商店街・駅前)
20日 マンガ配り&被災者支援グッズ営業(陸前高田未来商店街・採れたてランド)
19日 花巻市長選挙立候補予定者に公開質問状提出(各事務所)
23日 北海道グループ引率&ユズと里芋配布(釜石松倉B鵜住居など)
25日 ユズ・マンガ・里芋など配布(荒川・大石・甫嶺・ヤルキタウン・森の前・町裏・鳥沢・ひまわり花壇)