被災地からのレポート85(2018年4月)*岩泉は休み。

84に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
*沿岸被災地=大槌は、まだまだ仮設住宅がたくさん残っていますが、街はどんどん整備されてきています。JR山田線から移管された三陸鉄道もかなり補修が終わり形になってきました。大船渡では街中は整備が進んでいますが、海沿いの整備がやや遅れているようです。陸前高田では、中心市街地の整備が進み、区画が出来てきていますが、すでに郊外や高台に新居を建てた人も多く、空き地が目立つのでは、と予想されています。


大槌で工事が進む三陸鉄道

@避難民は?
*沿岸被災地=春が盛りとなり、陸前高田のモビリア仮設住宅の畑など、住民の方々が、待ちかねた春を謳歌しているようです。いわて生協からの助成金を使って配布したチューリップが各地で咲いています。下記の活動経過や写真のように、配布した場所を見に行くと、それぞれの場所で代表の方や住民がとてもうれしそうでした。今年も助成金の申請をしてチューリップの球根を購入し、住民の方々に植えてもらいたいと考えています。


おさなご幼稚園

@支援体制は?
*沿岸被災地=春休みと連休を使って大学生たちが支援に来てくれました。私たちが通っている「みちくさハウス」にも、岩手大学上智大学の学生が来ていました。「たかたゆめキッチン」は3回目をやりました。少しずつですが浸透してきているようですが、問題点は、どれくらいニーズを拾っているか、つまり、来てくれている子どもたちは本当に食事に困っている子どもたちなのか?これは全国各地の子ども食堂での問題点でもあるようですが・・・。


小槌第4仮設住宅

@今後の課題は?
*沿岸被災地=陸前高田NPO協会に参加しており、その総会に出席しました。この協会は、それぞれの参加団体が企画したことに他団体の参加や協働を求めたり、行政や企業や民間との結びつきを図ったりといった役割を担っているのですが、多くの支援団体が去っていった中で極めて大きな存在となっています。ここが機能することが、今後の課題解決につながると考えられます。


大船渡夢商店街

@個人的にできることは?
*沿岸被災地&岩泉=陸前高田では畑や花壇などのお手伝いをします。岩泉には、5月と6月の第3週の土日に主に家の中の片付けに行きます。宿泊は仮設住宅の集会所になりそうです。寝袋持参。連絡をお待ちしています。


小友保育所

活動経過 
 4日 畑起こしなど(小友保育所・モビリア仮設住宅・下和野復興公営住宅
11日 畑支援&子ども食堂会議(モビリア仮設住宅・金さん・レインボーハウス)
13日 視察&総会(大船渡夢商店街・碁石・みちくさハウス)
23日 チューリップ視察(大槌おさなご幼稚園・小槌第4仮設・越喜来・大船渡夢商店街・碁石・小友保育所・みちくさハウス・下和野復興公営住宅・今泉復興公営住宅
28日 子ども支援(みちくさハウス)
29日 子ども支援・視察(みちくさハウス・大船渡盛町五年祭)


今泉復興公営住宅

被災地からのレポート83(2018年3月・岩泉も)

83に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
*沿岸被災地=陸前高田では中心部の区画整理が進み、整理済みの場所は住民に引き渡されるのですが、なんと6割がまだ決まっていないそうです。大赤字の運営が決定的なのに復興費用を使えるので作った体育館とかもあり、外から目線では復興が終わったら夕張市のように赤字補てんに奔走しなければならなくなるのではと心配になります。
*岩泉=久しぶりに岩泉にも2回行って来ました。1回目は食器類、2回目は静岡から家具類と夏ミカンが大量に手に入ったので届けに行きました。被災した住居の撤去費用が県から出ることになったそうですが、解体業者は自分たちで探さなければならないとのこと、私が通っている安家地区は岩泉の中でも山奥なので業者を探すのは至難の業です。


解体を待つ安家川流域の家

@避難民は?
*沿岸被災地=震災から7年を経過した被災地を、太宰府市筑紫女学園大学と共にまわってきました。大船渡〜陸前高田〜南三陸〜大川小学校〜閖上〜浪江。「まだ7年」と「もう7年」が交錯していました。心に刺さったくさびは同化したり、腐ったり、そのままだったりでした。
*岩泉=長い冬をやっと越えて次は自宅の再建ですが、上記のように解体業者を見つけられないというジレンマに襲われています。やはり行政が介入しないと1人暮らしのお年寄りでは無理でしょう。


筑紫女学園大学と奇跡の一本松。

@支援体制は?
*沿岸被災地=大船渡夢商店街で取材すると「前の場所のほうが良かった」とか「表側の商店街にはボランティアさんが来ているけど、後ろ側には来てくれない」という話がありました。何度かお伝えしている「たかたゆめキッチン」は2回目をやりました。今回は中学生がターゲットだったのですが、努力むなしく中学生の参加は0でした。(総勢は45名)今後は、もっと人を集める方法を研究します。
*岩泉=家の解体に伴い家財道具の片付けという仕事がありますが、町の社協のボランティア担当窓口がなくなりました。つまり住民が探さなければなりません。という訳で安家地区の顔役から支援の要請が来ました。内容は家の中の片付けと薪材の仕分けです。4〜6月の第3土日に行くことにしました。宿泊は安家地区の仮設住宅の集会所です。


安家の福寿草


@今後の課題は?
*沿岸被災地=また1つ大きな支援をしていた団体が撤退しました。復興支援員も仮設住宅支援員も人数を減らされていますが、地域と連携しながらやれることや、やらなければならないことを見つけて実践していくことです。子ども食堂と抱き合わせでのフリーマーケットも検討中です。
*岩泉=遠野まごころネットを辞めて岩泉社協でボランティアのコーディネイトをしていた井上氏は3月で退職し、自力で小川(こがわ)という地区の支援を始めます。ここのサポートもこれから行います。

@個人的にできることは?
*沿岸被災地&岩泉=現地から畑や花壇などに関する支援要請が来始めました。畑起こしなどを予定しています。連絡を待っています。陸前高田の支援なら<P@CT>という現地の団体が窓口になってくれます。

活動経過 
 1日 子ども支援会議(レインボーハウス)
 7日 畑支援&子ども食堂会議(みちくさハウス・レインボーハウス)
 8日 物資配達&打ち合せ(安家仮設・道の駅&小川)
10日 筑紫女学園大学と支援(大船渡夢商店街・やる気タウン)
11日 視察&祈祷(大川小学校・閖上ほか)
12日 視察&祈祷(浪江町内・請戸港)
15日 子ども支援会議&食飲会議(レインボーハウス&わいわい)
16日 視察(今泉復興公営住宅・みちくさハウス・モビリア)子ども食堂(レインボーハウス)
26日 物資配達&打ち合せ(安家仮設住宅
30日 畑作業ほか(モビリア・みちくさハウス・下和野復興公営住宅・ワーカーズコープほか)

被災地からのレポート78(2017年9月・岩泉も)

77に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
*沿岸被災地=陸前高田にアバッセというショッピングタウンができましたが、ここを核に商店街作りが進んでいます。ローマは1日にしてならず、という感じです。
*岩泉=被災後日本100名水に選定されている龍泉洞が復活し、ここにはそれなりに観光客が来ています。道の駅は工事関係の方々が多く利用しています。


陸前高田中心地遠景

@避難民は?
*沿岸被災地
=今泉地区と、長部地区の復興公営住宅から畑作りの協力要請が来てどちらも完成させました。どちらも山を削った時の盛土なので大きいものはカボチャ大の石も出てきました。岩手大学農学部の学生たちにも手伝ってもらいました。
*岩泉=私たちが通っている安家地区の仮設住宅では、おばちゃんたちが集まってお茶飲みをしているようです。現地でボランティアのコーディネートをしている井上氏の話では<物作り>などのイベントをしてほしいそうです。


長部住宅にて畑作り

@支援体制は?
*沿岸被災地=陸前高田子ども食堂が11月23日に行われることになりました。名称は<たかたゆめキッチン>となりそうです。親の事情などでお腹をへらしている子どもたちがいるようですので、少しでも救いになればいいのですが。
*岩泉=流された公民館が復活したそうですが、備品がほとんど何もないそうです。必要な備品のリストが送られてくることになっています。もしかしたら行政で用意できない物の支援要請がくるかもしれません。


町営岩泉球場

@今後の課題は?
*沿岸被災地=子どもたちにはなんとか手を差し伸べることができそうですが、大人たちについては震災関連死が絶えません。先日も危なそうな老人を1人救いました。どんな人たちがいてどんな支援が必要とされているのか改めて検証する必要があると思います。
*岩泉=秋になり寒さが厳しくなってきました。ボランティアによる支援も今月いっぱいで終了となりそうです。仮設住宅での初めての冬。精神的にも厳しいものとなることでしょう。


安家地区の解体を待つ家

@個人的にできることは?
*沿岸被災地&岩泉=冬になっても何かしらの支援を続行します。ナメコの植菌、干し柿作りなどを予定しています。連絡を待っています。

活動経過
5〜8日 筑紫女学園大学の復興支援をサポート(大船渡夢商店街・大槌子どもセンター・唐丹町荒川仮設・陸前高田やる気タウン・下和野復興公営住宅など)
13日/畑作業(モビリア仮設住宅・みちくさハウス)
20日/畑作業(モビリア仮設住宅)、畑下見(長部復興公営住宅
21日/陸前高田子ども支援会議(レインボウハウス)
26日/物資配達(安家地区仮設住宅
27日/畑作業(モビリア仮設住宅・みちくさハウス)
30日/畑作り(長部地区復興公営住宅

被災地からのレポート75(2017年6月・岩泉も)

74に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
*沿岸被災地=大槌の中心街に家が建ち始めました。復興住宅もできてはいるのですが、まだまだ多くの方々(約50%)が仮設住宅で暮らしています。


進む街づくり(大槌中心地区)

*岩泉=被災した家の片付けが進みません。道路の状況はかなり良くなってきています。田畑も改修が進み田植えも行われた所が多くあります。


流木が刺さった家(安家地区)

@避難民は?
*沿岸被災地=仮設住宅の統合が進んでいます。仮設住宅から仮設住宅に引っ越した方によると、残された者同士でお茶会などをして過ごしているそうです。支援している被災者の方々の畑ではもうジャガイモが収穫できそうです。
*岩泉=安家地区の仮設住宅に通っていますが、私たちが来るのを待ちかねていて、いつも10人位の方々が迎えてくれます。野菜や花の苗、作業用の帽子や衣類が重宝されています。平日なのでお年寄りばかりですが。


野菜苗などの配布(安家仮設住宅

@支援体制は?
*沿岸被災地=パクトというNPOとお近づきになりました。地元の団体ですが全国から支援隊として来ている方もいます。支援全般ですが、私たちはその団体の中の子ども関係の支援と協働したいと考えています。
*岩泉=土日に社会福祉協議会の中のボランティア窓口が機能しています。片付けがメインですが、担当者は集落としての機能の復活と創出を視野に入れているそうです。

@今後の課題は?
*沿岸被災地=町が復活するまでにはまだまだ年数が掛かりそうですし、仮設住宅解消にもまだ2年は掛かりそうです。家を建てられない人、行き場のない人、収入が少ない人、そういった弱者への強引さのないケアが必要です。


校庭の仮設住宅の取り壊し(長部小学校)

*岩泉=家の中にある壊れた家財道具などを片づけなければなりませんが人手不足です。夏休みが来ますがおそらく人を確保できるのはここまででしょう。

@個人的にできることは?
*沿岸被災地&岩泉=自分、もしくは自分たちで行くか、もっちぃと一緒に行く。とにかく調べて何かできそうなことをする。忘れない。上記のパクトではボランティアだけではなく職員を急募しています。

活動経過
 1日 野菜苗引き取り(江刺) 
 6日 野菜苗など配布(安家小学校・仮設住宅
 7日 野菜苗など配布(モビリア仮設・小友小学校・小友保育所・きらりんキッズ・下和野復興公営住宅)、野菜苗引き取り(江刺)
12日 野菜苗配布(安家小学校・仮設住宅)、野菜苗引き取り(江刺)
14日 野菜苗配布(ふれあい教室・あゆっこ・長部保育所・きらりんキッズ・モビリア仮設・おさなご幼稚園・新生おおつち)
19日 野菜苗引き取り(江刺)
27日 野菜苗引き取り(江刺)
28日 野菜苗配布(ワーカーズコープ・モビリア仮設・小友保育所・長部保育所・集いの丘商店街・二日市仮設・矢作仮設)、草刈り(みちくさルーム)
29日 野菜苗引き取り(江刺)

被災地からのレポート73(2017年4月・岩泉も)

72に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
*沿岸被災地=大船渡のプレハブ建築だった夢商店街が近くに新築で、それから陸前高田の中心商店街のショッピングモール、それぞれが完成しました。最初はお祭り気分で賑わうでしょうが、人口が減っているので1年、2年後が心配です。
*岩泉=ニーズがあり家具などを見繕って届けに行っています。現場にいる元遠野まごころネットの井上氏によると、「1階を流された家が多いのだけれどガレキをどけないと壊してくれない、お年寄りも多く作業がはかどらず、ボランティアも激減している状況となっている。」とのことでした。

陸前高田の中心ショッピングモール

@避難民は?
*沿岸被災地=すっかり春となりプランターに花を植えたり、畑作業を始めたりと動きが出てきました。陸前高田の復興公営住宅では<さんぽ会>ができて、みんなで散歩している姿も見受けられます。
*岩泉=仮設住宅が被災した人たちの分が確保できるくらい完成したのですが空き家が目立つようです。どうやらもともと広い敷地で、なおかつ隣の家とは離れて生活していたので集合住宅には慣れておらず、1階を流されても2階で暮らすほうがいいということらしい。まだまだ寒く、かなり不便だと思われます。


岩泉町のガレキ集積場

@支援体制は?
*沿岸被災地=陸前高田NPOが主催している「子ども支援ネットワーク会議」に参画しました。また新規に「陸前高田NPO協会」が設立されるので、それにも参加します。
*岩泉=ボランティアが激減しているそうです。情報が少なくなっているのも要因です。地元の乳業会社が自分たちも被災しているのにも関わらず積極的に支援する側にまわってくれています。


宮城県立荒浜小学校(遺構)

@今後の課題は?
*沿岸被災地=新しくできた商店街などで主に買い物や飲食などの支援。毎度のことながら仮設住宅に残されている方たちのニーズの把握と支援。
*岩泉=前記のように家の中にある壊れた家財道具などを片づけなければなりませんが、人手不足です。

@個人的にできることは?
*沿岸被災地&岩泉=自分、もしくは自分たちで行くか、もっちぃと一緒に行く。(これからしばらくは野菜苗などを届けに行きます)とにかく調べて何かできそうなことをする。忘れない。

活動経過
 4日 タンスの引き取り(花巻市内)
 5日 タンスや花苗などの配達(安家仮設住宅
 8日 夢市(大船渡夢商店街)・肥料配達(陸前高田造成住宅)
12日 畑作業(モビリア、西風道)・打ち合せ(下和野復興公営住宅)・花苗配達(県営栃が沢アパート)
15&16日 10万本植樹運動(宮城県荒浜国有林
17日 食器棚他回収(花巻市内)
18日 食器棚など配達(安家地区仮設住宅
20日 子ども支援会議(陸前高田レインボーハウス)・畑作業(小友保育園)・柿苗植樹&畑作業(下和野復興公営住宅
26日 畑作業(モビリア)・打ち合せ(仮設住宅支援員事務所)

被災地からのレポート72(2017年3月・岩泉も)

71に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
*沿岸被災地=例年より遅い春となっていますが少しずつ復興の形が見えてきました。陸前高田ではかさ上げした中心市街地の核となるショッピングセンターと付随する市立図書館、それから公園が完成間近じかです。
*岩泉=安家地区のキーパーソンとなってくれている人の家に寄ると、復興に向けての工事関係の資料を見せてくれました。安家川の堤防と川沿いの道路を高くするのですが、家のほうはそのままなので、玄関が道路より1mも下がってしまうと困っていました。


3月11日14:46分陸前高田

@避難民は?
*沿岸被災地=昨年からすっかりあてにされて手伝っているモビリアという元オートキャンプ場で、今は仮設住宅がたくさんある場所の畑の農場開きがありました。10人位でジャガイモ植えやシカ避けのネット張りなどをしました。特におばちゃんたちが元気です。
*岩泉=安家地区の仮設住宅の集会室に支援者から頂いたタンスや食器棚、沿岸の閉鎖された仮設住宅の集会所にあった本や洗剤やストーブなどを届けに行きました。多くの家が1階が壊滅したので家財道具がなく段ボールを重ねて棚として使っているとのことでした。修復が進むにつれ家財道具の需要が増えていきます。


陸前高田市巨大防潮堤

@支援体制は?
*沿岸被災地=陸前高田震災後からずっと開催されてきた<支援連絡調整会議>が3月で終了しました。私たちが参加している<子ども&女性>部会はパクトというNPOが実施している同じような会議に参加することになりました。
*岩泉=4月1日からボランティアセンターが再稼働しますが、岩泉で活動を続けている井上氏によると激しい人手不足に陥っているそうで活動にも支障が出るそうです。


岩泉町安家地区

@今後の課題は?
*沿岸被災地=先細っていく支援の中で、残された支援者たちが有機的につながり、弱いところを見つけながらサポートしていかなければなりません。
*岩泉=全壊の家は取り壊すのですが、家の中にある壊れた家財道具などを片づけるのが条件のようです。あまりにも被害が大きく周辺住民だけでは片付けが間に合わないようです。半年が過ぎ、岩手県民の中に「もう終わった」と思っている方が多いのが気になります。


森の前同窓会

@個人的にできることは?
*沿岸被災地&岩泉=自分、もしくは自分たちで行くか、もっちぃと一緒に行く。とにかく調べて何かできそうなことをする。忘れない。

活動経過 
 4日 学生たちと岩泉視察
 6日 座布団回収(ヤルキタウン)
 7日 家具など配達(安家仮設住宅
9&10日 森の前花壇同窓会(大沢温泉自炊部)
11日 震災6周年7回忌法要(大船渡夢商店街・道の駅震災遺構など)
16日 あおむしノッポコンサート支援、子ども支援会議&懇親会(レインボーハウスほか)
27日 食器棚回収(盛岡)
28日 食器棚配達(安家)
29日 畑開き(モビリア)、プランター回収(夢商店街)

被災地からのレポート71(2017年2月・岩泉も)

70に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
*沿岸被災地=川沿いではヤナギが芽吹き、梅の花芽も膨らんできました。雪も山を見るとわずかにありますが、街中には見当たりません。かさ上げが終わったところや、山を削った造成地には次々と家が建ってきました。


気仙沼のタンカーがあった所

*岩泉=冬の前では動きようがなく静かに春を待っているという感じですが、壊れた橋や道路の復旧に向けて水面下では大忙しのようです。県の道路関係の部署にいる友人は「さながらブラック企業の如く働いている」とのことでした。

@避難民は?
*沿岸被災地=農家ではないのですが震災後に土いじりにはまり、待ち切れずもう畑の準備を始めた人もいます。県営の大きな復興公営住宅に入った人で自治会の幹部になった人は、自治会の会議の中で「畑をやりたいという人が多くいる」とのことでした。

*岩泉=地元の新聞記事によると自宅が半壊の人のみならず全壊という通告を受けた人でも最低限の修繕をして2階などに住んでいる人たちが多々いるとのことでした。町が1軒ずつに温風ヒターを配布したとのことですがそれでも寒さは辛いようです。

@支援体制は?
*沿岸被災地=陸前高田震災後からずっと開催されてきた<支援連絡調整会議>が3月で終了します。次年度からは<商工観光><被災者支援><子ども&女性>のそれぞれのグループで集まることになりました。


支援連絡調整食飲会議

*岩泉=今月もNPOの「遠野まごころネット」の支援要請に応えてマグロの解体ショーを手伝ってきました。東京からのグループが主催でしたが、久慈市田野畑村での開催要望は断られたそうで、それで3回目の岩泉開催となったそうです。岩手の主だった支援グループの遠野まごころネット、SAVEいわて、いわて連携復興センターは3月で支援終了だそうです。

岩泉でのマグロ解体ショーその2

@今後の課題は?
*沿岸被災地=もうすぐ6年ですが<風化>がものすごく進んでいると感じます。被災地の状況を震災の日だけの報道ではなく、恒常的に発信し続くることが大事だと思います。

*岩泉=現地では春になり雪が溶けるとまたあのガレキや流木が出現します。めげずに片づけるのと、希望につながる支援が必要になるでしょう。私は沿岸被災地と同じように畑や花壇の支援を行います。

@個人的にできることは?
*沿岸被災地&岩泉=自分、もしくは自分たちで行くか、もっちぃと一緒に行く。とにかく調べて何かできそうなことをする。忘れない。



筑紫女学園大学の現地支援

活動経過
11日 マグロ解体ショーその2(岩泉・道の駅)
14日 支援連絡調整会議(陸前高田コミュニティセンター)、支援連絡調整食飲会議(二又交流センター)
15日 気仙沼視察
18日 夢市(強風で中止)、陸前高田気仙沼視察
24〜26日 筑紫女学院大学と被災地支援(閖上視察、宮城野区復興公営住宅入居者交流会など)
28日 夢市(大船渡夢商店街)・畑手伝い(造成地住宅)・畑の下見(栃が沢復興公営住宅