被災地からのレポート70(2017年1月・岩泉も)

69に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?*沿岸被災地=前半は雪が少なく寒さも大したことはなかったのですが、さすがに後半は寒い日が続きました。いつも顔を出している復興公営住宅では忘年会に続き、新年会もあったようです。昨年までは行事ごとにサポートの要請が来ていましたが今回は来ませんでした。自立の姿が見えていい事なのですが何だか寂しさもあります。


着々と進む陸前高田中心市街地建設現場

*岩泉=真冬に包まれています。川の周辺のガレキや流木などはすっかり雪の下になり、見えないのでなんだかキレイです。

@避難民は?*沿岸被災地=冬の間は花壇も畑も手を付けられないのでなんだか手持無沙汰のようです。最近完成して入所が始まった県営の復興公営住宅では畑をやりたいという人たちが結構いるそうです。願いを叶えてあげなければ。

*岩泉=仮設住宅に入った人たちが130世帯ほどいます。半壊や一部損壊で自力で生活可能な人たちは自宅で頑張っています。いずれも町の担当者が見回り活動をして対処しているようです。

@支援体制は?
*沿岸被災地=もうすぐ丸6年を迎えますが、次第に支援活動を行う団体等が減ってきました

*岩泉=NPOの「遠野まごころネット」の呼びかけに応えてマグロの解体ショーを手伝ってきました。荒れ模様の天気でしたが150人を超える方々が来てくれて盛況でした。


岩泉の体育館で行われた「マグロ解体ショー」

@今後の課題は?
*沿岸被災地=やはり震災から6年目を迎えてもまだ仮設住宅に居なければならない人たちへの支援でしょう。次が災害復興公営住宅に移り住んだ人たちで孤独感にさいなまれている人たちへの支援。

*岩泉=現地に春になり、雪が溶けるとまたあのガレキや流木が出現します。めげずに片づけるのと希望につながる支援が必要になるでしょう。私は沿岸被災地と同じように畑や花壇の支援を行います。

@個人的にできることは?
*沿岸被災地&岩泉=もっちぃと一緒に被災地に行く。とにかく調べて何かできそうなことをする。忘れない。

活動経過
 8日 夢市(大船渡夢商店街)・視察(下和野復興公営住宅・二日市仮設住宅・長部仮設住宅)。
17日 支援連絡調整会議(陸前高田コミュニティセンター)
21日 マグロ解体ショー(B&Gセンター)
28日 夢市(大船渡夢商店街)・訪問(鈴木農機) 


4月で閉鎖される大船渡夢商店街の「夢市」でお汁粉配布(右の黄色い看板)
 

被災地からのレポート69(2016年12月・岩泉も)

68に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
*沿岸被災地=大槌では中心街の工事が進み、ポツポツと家が建ち始めました。こうなると動きが加速化しそうです。陸前高田の中心街では大型ショッピングセンターがシンボルとしてまず完成しそうです。

*岩泉=町外のボランティアが来なくなり、家の片付けなどで活動していた姿が消えて一気に寂しくなりました。


陸前高田ヤルキタウン5周年にて岩手大学民俗芸能サークル

@避難民は?
*沿岸被災地=比較的暖かい冬の入りで、少しですが落ち着いている感があります。ただ、仮設住宅で過ごしている人たちで、仮設住宅の統合によってまた次の仮設住宅に引っ越さなければならない人たちはかなり不安そうです。

*岩泉=川沿いに住んでいて、全壊や半壊になった人たちや、今後の工事で移転を余儀なくされる人たちは将来設計に不安を抱えています。地区によっては再建を諦めて出ていく人たちも多く、地区の存続が危機的な状況になっている所もあります。



岩泉町小本にて

@支援体制は?
*沿岸被災地=今年も弘前から友人たちがリンゴをたくさん届けに来てくれました。木箱で12箱もありました。陸前高田では幼稚園など子ども関係の施設を回り、とても喜ばれました。

*岩泉=NPOの「遠野まごころネット」の呼びかけに地元の若者たちが応えてサンタクロースが出現しました。私も変装して参加しましたが、岩泉の子どもたちはとても純真で照れ性でかわいかった。


サンタに変身し岩泉町の子どもたちにプレゼント配り

@今後の課題は?
*沿岸被災地=やはり震災から6年目を迎えてもまだ仮設住宅に居なければならない人たちへの支援でしょう。次が災害復興公営住宅に移り住んだ人たちで孤独感にさいなまれている人たちへの支援。

*岩泉=現地に住んでいる若者と居酒屋で飲んだ時に彼は『今、岩泉の人口は9千人だけど今回の災害で5千人になるかもしれない、いったん絞れるところまで絞ったほうがいいのかもしれない』と言っていた。若者がこんな思いでいる限界集落は全国のどこにでもあり、なんらかのきっかけで動き始めるのかもしれない。それはいいこと?悪い事?


宮古湾の巨大防潮堤

@個人的にできることは?
*沿岸被災地&岩泉=もっちぃと一緒に被災地に行く。とにかく調べて何かできそうなことをする。忘れない。

活動経過
 2日 リンゴ配布(長部保育所・長部小仮設住宅・広田保育所・小友保育所・ふれあい教室・あゆっこ・きらりんキッズ・復興センター・下和野復興公営住宅・栃が沢復興公営住宅・夢商店街)。
 3日 リンゴ配布(新生おおつち他)
10日 岩手大学伝統芸サークル送迎(ヤルキタウン)。
13日 支援連絡調整会議(陸前高田コミュニティセンター)、リンゴ配達(大槌おさなご幼稚園)。居酒屋で飲む(岩泉)。
14日 リンゴ配達(安家かむら旅館)、クリスマス装飾手伝い(うれいら通り)。
18日 夢市でお汁粉振舞い(大船渡夢商店街)、お汁粉配達(ヤルキタウン)。
24日 岩泉でサンタのプレゼント(有芸地区、2升石地区)     

被災地からのレポート68(2016年11月・岩泉も)

67に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
*沿岸被災地=陸前高田の中心街ではライフラインの整備が進み、中心施設である大型ショッピングセンターの基礎工事が始まりました。また市役所の建設地についても候補地が3か所に絞られました。

*岩泉=道の駅は増水した川水に2mも浸かってしまったのですが、仮復旧し、物産コーナーが営業を再開しました。人が集う場所が復活するとなんとなくですが活気を感じさせます。


岩泉町安家川中流にて。

@避難民は?
*沿岸被災地=次第に寒くなり、自分たちがせっせと野菜を育てた小さいながらも家庭菜園があるのですが、そこにも出てこなくなりました。冬場は特に何かしらの楽しみを外に作らなければ引きこもりになり、しいては孤独死につながったりしてしまいます。

*岩泉=仮設住宅の建設が進み、ホテルでの避難生活から解放され始めています。前号でも指摘しましたが、1階が流され2階で生活している人たちは寒さにさいなまれているようです。


ストーブを届けました。

@支援体制は?
*沿岸被災地=震災後にできた「支援連絡調整会議」が3月で終了することになり、その生き残り方法について協議が始まっています。遠野に拠点があった大きなNPOが撤退しました。予算の問題もあるのでしょう、次第に支援の輪が小さくなっていきます。

*岩泉=11月27日をもって県の社会福祉協議会が撤退しました。今後は、地元の社会福祉協議会が町内の団体等に依存しながら支援を行っていくそうです。現地に残っている民間の支援団体があるので、そこからの情報と、自分の目と耳でニーズを訪ねる方法でこれからも通いたいと考えています。


復興公営住宅屋上から中心街予定地。

@今後の課題は?
*沿岸被災地=先細りする支援の中で、残っている支援団体が情報を共有し、偏りのない、そして取りこぼしのない支援をしていく必要があります。

*岩泉=東京23区より広い面積を持つ町だけに広範囲を小さな社協だけでカバーするには限界があります。残ってくれたNPOなどを上手に活用し、山奥の集落などが孤立状態にならないような支援が必要でしょう。


30万キロ走破。

@個人的にできることは?
*沿岸被災地&岩泉=もっちぃと一緒に被災地に行くか情報を得て自分で行く。現地の状況を知り、物資が必要ならそれを送るかもっちぃに託す。忘れない。

活動経過 
 1日 布団を積載(花巻個人宅)。布団降ろし(岩泉町内)。ボランティアと職員にお汁粉振舞い(社協内)。飲食店で飲む(加保久)。岩泉町内泊(あっけら館)。
 2日 視察&ニーズ聞き(安家・中里・小川地区)
 8日 夢市でお汁粉振舞い(大船渡夢商店街)、干し柿用渋柿配達(下和野復興公営住宅・きらりんキッズ)
15日 支援連絡調整会議(小友地区コミセン)、干し柿用渋柿配達(西風道&杉下仮設)、本の回収(甫嶺仮設)
16日 本と渋柿の配達(安家かむら旅館)、視察(普代方面)、反射式ストーブ5台注文(岩泉マッカラー店)
18日 夢市でお汁粉振舞い(大船渡夢商店街)、お汁粉配達(陸前高田佐々木農機)、キウイ配達(きらりんキッズ・下和野復興公営住宅・矢作旧診療所跡仮設住宅
22日 たい肥配達(下和野復興公営住宅)、渋柿配達(三陸町杉下仮設住宅
30日 畑作業(モビリア仮設住宅)、キウイ配達(小友保育所・あゆっこ・ふれあい教室)

被災地からのレポート66(2016年9月・岩泉も)

65に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
*沿岸被災地=5年半が経過しました。土埃をあげてダンプカーが走り回っていますがなかなか形が見えてきません。新聞のアンケート調査でも復興しているという人は少ないようです。
*岩泉=主に中里という地区に入って活動しています。川の堤防を乗り越えた水で1階が水没した家がたくさんあり、家財道具は全部泥水に浸かり使い物になりません。床板を剥がすと下には30cmほどの泥が堆積していて、それをかき出すのが大変な作業です。


水没した民家(岩泉)


@避難民は?
*沿岸被災地=まだ心ある大学などが来てくれていて馴染みの施設などを訪問しているので、それでつかの間の憩いを得ている人たちがいます。その反面、仮設住宅や復興公営住宅などで孤独感にさいなまれている人たちがいることが心配です。
*岩泉=ホテルなど3か所の避難所があり、そこに避難している人たちもいますが、多くは自宅の2階で暮らしています。台所がないので、公民館などで支給される食事に頼っています。2階での生活を見せてもらったら狭い部屋に雑魚寝で、廊下にはカップラーメンや缶詰が積まれていました。


炊き出し後の復興公営住宅で記念撮影

@支援体制は?
*沿岸被災地=陸前高田で5年間実施されていた「支援連絡調整会議」が今年度で終了することになりました。民間団体と行政が意見交換できる場だっただけにとても残念です。
*岩泉=社会福祉協議会が窓口になりボランティアさんの受け入れをしているのですが、現場でのニーズ聞きや人員振り分けはNPOがやっています。とても人材不足で彼らは休む暇がないそうです。

@今後の課題は?
*沿岸被災地=仮設住宅の集約化が進むようです。来年3月で廃止になると残っている人たちは残される仮設住宅に引っ越さなければなりません。高齢者が多いそうなので引っ越しも大変だし、移ってからの人間関係の構築もさらに大変です。
*岩泉=いよいよ寒くなってきました。岩泉は岩手の中でもかなり寒い地域です。冬に対する不安を抱えている方はさぞ多いことでしょう。私たちは<薪ストーブプレゼント作戦>をやろうと準備中です。皆様の志を歓迎します。

@個人的にできることは?
*沿岸被災地=もっちぃと一緒に被災地に行くか情報を得て自分で行く。現地の状況を知る。買い物に行く。宿泊して三陸の魚介類を味わう。三陸鉄道に乗る。5年経っても忘れない。次に災難に備える。現地人と仲良くなる。
*岩泉=ボランティアに行く。


花巻の子どもたちによる足湯ボランティア。

活動経過 
 3日 イベント手伝い(陸前高田市民ホール)、筑紫女学園大学の炊き出しの手伝い(下和野復興公営住宅)、筑女と交流(大沢温泉自炊部)
 7日/畑作業(モビリア)、避難所布団視察(碁石コミセン)
11日 視察(久慈市・岩泉町小本・安家・バッタリー村など)
13日 支援連絡調整会議(陸前高田市民ホール)、布団積み(碁石コミセン)
17日 布団などのお届け(岩泉町小本中島)、視察(岩泉町安家)
18日 布団など積載(ヤルキタウン)、布団などの配達(岩泉町小本・中島&中里)
24日 子ども冒険キャンプ足湯(岩泉町中里公民館)
25日 子ども冒険キャンプかき氷(岩泉町中島公民館)
28日 組み立て式簡易風呂お届け(岩泉町中里)

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被災地からのレポート65(2016年8月)

64に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
夏休みになり近畿大学の有志と支援活動を行いました。3泊4日の日程でしたが、その活動内容をレポートします。ちょうど陸前高田では運行七夕&喧嘩七夕があり今年は参加せず応援というかたちになりました。毎年そうなのですが台車を引く引手のかなりの人たちが<よそ者>であることが気になります。<交流>という意味合いもあるかもしれませんが、やはり地元の人たちが引いていて、引手が足りないのを住民に見せて住民の参加を引き出すのがいいはずです。


陸前高田喧嘩七夕

@避難民は?
大船渡夢商店街と下和野復興公営住宅では<かき氷>を振る舞いました。夏休みだったので子どもたちもいて、また暑い日となり振舞いがいがありました。初めてなので実験的な要素もあったのですが、今後も使えそうな手応えを感じました。矢作の仮設住宅では、花壇の草取りを手伝い、昼は素麺を振る舞いました。ここは埋め立てられる前の<森の前の花壇>からたくさんの花を移植したところで、当時の方々が寄り添う場所でもあります。貴重な体験談を複数の方から聞くことができ、学生たちも真剣に聞き入っていました。

@支援体制は?
三陸鉄道南リアス線に乗り、私も同乗して解説をしました。午後は漁師さんたちがやっていいる<漁船による観光ツアー>をする予定でしたが、台風の接近で海が荒れていてかなわず、魚屋さんで魚のさばき方教室を開いて頂き、さらに奥さんからは震災当時の様子を説明して頂きました。地元に貢献するという支援もあります。


大船渡の魚屋さんで研修

@今後の課題は?
夏休みを利用して月末も他の大学の学生たちがやってきます。有意義な支援活動をしてもらうのが一番ですが、それを自分の中にしまい込まないで、メッセンジャーとして親や友人知人に報告してもらいたい。オリンピックの喧騒の中、ますます被災地のことは忘れられていきます。岩手、宮城、福島では、毎日のように震災関連死が続き、総死者数は2万人以上、避難民は16万5千人以上、行方不明者は未だ2500人以上。しかも人手不足と、資材の高騰で復興は大幅に遅れています。現状を発信する方法も課題です。


気仙沼の復興公営住宅

@個人的にできることは?
もっちぃと一緒に被災地に行くか情報を得て自分で行く。現地の状況を知る。買い物に行く。宿泊して三陸の魚介類を味わう。三陸鉄道に乗る。5年経っても忘れない。次に災難に備える。現地人と仲良くなる。

活動経過 〜〜〜〜〜
 5日 金さんお墓掃除・打ち合せ(シタボ、下和野復興公営住宅、下矢作元診療所跡仮設住宅)、
 7日 近畿大学有志と合流後花壇草取り・七夕見物など(旧診療所跡仮設住宅陸前高田市内)、バンガロー泊(大船渡フレアイランド尾崎岬、
 8日 夢市などでかき氷振舞い(大船渡夢商店街、下和野復興公営住宅)、昼食(大船渡市場食堂)、碁石海岸観光・魚屋さん訪問(シタボ)、バンガロー泊(大船渡フレアイランド尾崎岬)、
 9日 三陸鉄道南リアス線乗車・昼食(大船渡屋台村)、
23日 陸前高田支援連絡調整会議(陸前高田市コミュニティホール)
24日 畑作業(モビリア仮設住宅・下和野復興公営住宅
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被災地からのレポート64(2016年7月)

63に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
各地に復興公営住宅が完成しています。陸前高田でも市役所の仮庁舎の前に最大級の復興公営住宅が完成まじかで、その周辺の造成も進み住宅も建ち始めました。津波が来て流された旧商店街はかさ上げ工事が延々と続いています。中心部から離れた集落にも高台に住宅が建ち、保育園では子どもが増えたと喜んでいました。


完成近い大船渡市内の復興公営住宅

@避難民は?
小学校などの校庭にある仮設住宅を取り壊して、早く子どもたちにグランドを返そうということで、今後いっそうの仮設住宅の統合・再編が進む見通しです。現在も仮設住宅で暮らしている人たちには、そこにいるしかないようなそれぞれの事情があり、引っ越すにしても相当なケアが必要だと考えられます。特に一人暮らしの高齢者にとっては苦悩の旅になることでしょう。


海岸の潮だまりにはいまだに衣類やぬいぐるみなどが流れ着く

@支援体制は?
夏休みに入り、大学などからの支援活動プランニングの要請が来ています。前号でも取り上げましたが、研修して持ち帰ってもらうのと同時に、岩手の良さも知ってもらえるような旅にしてあげたいと考えています。具体的には、初めての学校には仮設住宅と復興公営住宅のどちらもとの交流。三陸鉄道体験乗車や漁師さんによる漁船ツアー。市場や平泉などなど。常連さんの学校には、5年間で培った絆の延長線での支援と交流。


近くまで高さ15mの防潮堤が完成しているが地元の同意が得られない箇所は津波で壊れた防潮堤がそのまま残る。

@今後の課題は?
@避難民は?のところで課題にした仮設住宅の統合・再編による新たな犠牲者の方々へのケアが大きな課題です。現在、仮設住宅支援員という方々が仮設住宅を巡回して様子を見ていてくれますが、専門家ではないので相談室へのつなぎ的な役割を担ってくれています。震災関連死が後を絶たない中、大きな課題に直面していると言えるでしょう。


野菜がたくさん育っている下和野復興公営住宅の「はまらっせん農場」

@個人的にできることは?
もっちぃと一緒に被災地に行くか情報を得て自分で行く。現地の状況を知る。買い物に行く。宿泊して三陸の魚介類を味わう。三陸鉄道に乗る。5年経っても忘れない。次に災難に備える。

活動経過
 5日 花壇作り(ふれあい教室・あゆっこ)、畑作業(下和野復興公営住宅
 8日 夢市で野菜苗配布(大船渡夢商店街)
12日 陸前高田支援連絡調整会議(矢作コミセン)
22日 草刈り(ヤルキタウン)

被災地からのレポート61(2016年4月)

60に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
春が早く来てあちこちの花壇にチューリップなどの花が咲いています。1年で一番うれしい季節ですが、仮設住宅で暮らす人々にとっては一瞬の慰めでしかないような気がします。陸前高田ではかさ上げや、山を削っての造成工事が進んでいるようですが、やはり建造物ができないと毎日同じことを繰り返しているような気がしてきます。
大船渡では防潮堤工事と並行してかさ上げが進み、ホテルなどの建造物がどんどん出来てきています。


建設が進む防潮堤(陸前高田市米崎町)

@避難民は?
私が関わっている人たちは春になって何かしらうずくものがあり、畑作業や花植えに動き始めました。作業の合間の会話では「誰それさんが土地を確保した」とか、「家を建てた」とかの話題によくなります。100戸を超すような大きな復興公営住宅が出来てきていますがそこに入った住民たちへのケアが必要です。なかなか区長とか上に立つ人が見つからないので、自治会が軌道に乗るまでは外部からの支援が欠かせません。


仮設住宅での畑起こし(陸前高田市西風道)

@支援体制は?
当面2つのサポートが必要です。1つは、仮設住宅に残されている人たちへのケア。もう1つは、復興公営住宅で孤立することがないようにケア。仮設住宅支援員という見回り部隊がいるので、前者については震災関連死を防げそうですが、後者に関しては「檻」に閉じこもっている感があるので、いろいろな作戦で門を開けてもらう必要があります。


100万本植樹活動(東松島市矢本町

@今後の課題は?
早く公園が出来ればいいなと思っています。しかも工夫を凝らしたもので、子供から大人まで楽しめるアスレチック公園が望ましい。今の状況では、外に出かける場所がない、隣人たちと会える機会がない、従って友達もできない。気の利いた公園があれば多くの出会いが生れるはずです。


被災した小学校(東松島市

@個人的にできることは?
もっちぃと一緒に被災地に行くか情報を得て自分で行く。現地の状況を知る。買い物に行く。宿泊して三陸の魚介類を味わう。三陸鉄道に乗る。5年経っても忘れない。熊本の被災地と支援物資についても現地とのつながりがあるので連絡ください。

活動経過
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 3日 鍼灸師一行支援コーディネイト(下和野復興公営住宅)、視察案内(雇用促進&道の駅タビック)
 6日 畑作業(モビリア、西風道)、夏みかん配達(ふれあい教室)、
9&10日 植樹作業船(東松島市
12日 支援連絡調整会議(竹駒コミセン)、畑作業(西風道・小友保育園
13日 畑作業(モビリア)、花壇づくり(下和野復興公営住宅
16日 植樹作業(東松島市
27日 畑作業(モビリア)、野菜苗配達(下和野復興公営住宅・あゆっこ)

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