被災地からのレポート73(2017年4月・岩泉も)

72に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
*沿岸被災地=大船渡のプレハブ建築だった夢商店街が近くに新築で、それから陸前高田の中心商店街のショッピングモール、それぞれが完成しました。最初はお祭り気分で賑わうでしょうが、人口が減っているので1年、2年後が心配です。
*岩泉=ニーズがあり家具などを見繕って届けに行っています。現場にいる元遠野まごころネットの井上氏によると、「1階を流された家が多いのだけれどガレキをどけないと壊してくれない、お年寄りも多く作業がはかどらず、ボランティアも激減している状況となっている。」とのことでした。

陸前高田の中心ショッピングモール

@避難民は?
*沿岸被災地=すっかり春となりプランターに花を植えたり、畑作業を始めたりと動きが出てきました。陸前高田の復興公営住宅では<さんぽ会>ができて、みんなで散歩している姿も見受けられます。
*岩泉=仮設住宅が被災した人たちの分が確保できるくらい完成したのですが空き家が目立つようです。どうやらもともと広い敷地で、なおかつ隣の家とは離れて生活していたので集合住宅には慣れておらず、1階を流されても2階で暮らすほうがいいということらしい。まだまだ寒く、かなり不便だと思われます。


岩泉町のガレキ集積場

@支援体制は?
*沿岸被災地=陸前高田NPOが主催している「子ども支援ネットワーク会議」に参画しました。また新規に「陸前高田NPO協会」が設立されるので、それにも参加します。
*岩泉=ボランティアが激減しているそうです。情報が少なくなっているのも要因です。地元の乳業会社が自分たちも被災しているのにも関わらず積極的に支援する側にまわってくれています。


宮城県立荒浜小学校(遺構)

@今後の課題は?
*沿岸被災地=新しくできた商店街などで主に買い物や飲食などの支援。毎度のことながら仮設住宅に残されている方たちのニーズの把握と支援。
*岩泉=前記のように家の中にある壊れた家財道具などを片づけなければなりませんが、人手不足です。

@個人的にできることは?
*沿岸被災地&岩泉=自分、もしくは自分たちで行くか、もっちぃと一緒に行く。(これからしばらくは野菜苗などを届けに行きます)とにかく調べて何かできそうなことをする。忘れない。

活動経過
 4日 タンスの引き取り(花巻市内)
 5日 タンスや花苗などの配達(安家仮設住宅
 8日 夢市(大船渡夢商店街)・肥料配達(陸前高田造成住宅)
12日 畑作業(モビリア、西風道)・打ち合せ(下和野復興公営住宅)・花苗配達(県営栃が沢アパート)
15&16日 10万本植樹運動(宮城県荒浜国有林
17日 食器棚他回収(花巻市内)
18日 食器棚など配達(安家地区仮設住宅
20日 子ども支援会議(陸前高田レインボーハウス)・畑作業(小友保育園)・柿苗植樹&畑作業(下和野復興公営住宅
26日 畑作業(モビリア)・打ち合せ(仮設住宅支援員事務所)