被災地からのレポート78(2017年9月・岩泉も)

77に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
*沿岸被災地=陸前高田にアバッセというショッピングタウンができましたが、ここを核に商店街作りが進んでいます。ローマは1日にしてならず、という感じです。
*岩泉=被災後日本100名水に選定されている龍泉洞が復活し、ここにはそれなりに観光客が来ています。道の駅は工事関係の方々が多く利用しています。


陸前高田中心地遠景

@避難民は?
*沿岸被災地
=今泉地区と、長部地区の復興公営住宅から畑作りの協力要請が来てどちらも完成させました。どちらも山を削った時の盛土なので大きいものはカボチャ大の石も出てきました。岩手大学農学部の学生たちにも手伝ってもらいました。
*岩泉=私たちが通っている安家地区の仮設住宅では、おばちゃんたちが集まってお茶飲みをしているようです。現地でボランティアのコーディネートをしている井上氏の話では<物作り>などのイベントをしてほしいそうです。


長部住宅にて畑作り

@支援体制は?
*沿岸被災地=陸前高田子ども食堂が11月23日に行われることになりました。名称は<たかたゆめキッチン>となりそうです。親の事情などでお腹をへらしている子どもたちがいるようですので、少しでも救いになればいいのですが。
*岩泉=流された公民館が復活したそうですが、備品がほとんど何もないそうです。必要な備品のリストが送られてくることになっています。もしかしたら行政で用意できない物の支援要請がくるかもしれません。


町営岩泉球場

@今後の課題は?
*沿岸被災地=子どもたちにはなんとか手を差し伸べることができそうですが、大人たちについては震災関連死が絶えません。先日も危なそうな老人を1人救いました。どんな人たちがいてどんな支援が必要とされているのか改めて検証する必要があると思います。
*岩泉=秋になり寒さが厳しくなってきました。ボランティアによる支援も今月いっぱいで終了となりそうです。仮設住宅での初めての冬。精神的にも厳しいものとなることでしょう。


安家地区の解体を待つ家

@個人的にできることは?
*沿岸被災地&岩泉=冬になっても何かしらの支援を続行します。ナメコの植菌、干し柿作りなどを予定しています。連絡を待っています。

活動経過
5〜8日 筑紫女学園大学の復興支援をサポート(大船渡夢商店街・大槌子どもセンター・唐丹町荒川仮設・陸前高田やる気タウン・下和野復興公営住宅など)
13日/畑作業(モビリア仮設住宅・みちくさハウス)
20日/畑作業(モビリア仮設住宅)、畑下見(長部復興公営住宅
21日/陸前高田子ども支援会議(レインボウハウス)
26日/物資配達(安家地区仮設住宅
27日/畑作業(モビリア仮設住宅・みちくさハウス)
30日/畑作り(長部地区復興公営住宅