被災地からのレポート65(2016年8月)

64に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
夏休みになり近畿大学の有志と支援活動を行いました。3泊4日の日程でしたが、その活動内容をレポートします。ちょうど陸前高田では運行七夕&喧嘩七夕があり今年は参加せず応援というかたちになりました。毎年そうなのですが台車を引く引手のかなりの人たちが<よそ者>であることが気になります。<交流>という意味合いもあるかもしれませんが、やはり地元の人たちが引いていて、引手が足りないのを住民に見せて住民の参加を引き出すのがいいはずです。


陸前高田喧嘩七夕

@避難民は?
大船渡夢商店街と下和野復興公営住宅では<かき氷>を振る舞いました。夏休みだったので子どもたちもいて、また暑い日となり振舞いがいがありました。初めてなので実験的な要素もあったのですが、今後も使えそうな手応えを感じました。矢作の仮設住宅では、花壇の草取りを手伝い、昼は素麺を振る舞いました。ここは埋め立てられる前の<森の前の花壇>からたくさんの花を移植したところで、当時の方々が寄り添う場所でもあります。貴重な体験談を複数の方から聞くことができ、学生たちも真剣に聞き入っていました。

@支援体制は?
三陸鉄道南リアス線に乗り、私も同乗して解説をしました。午後は漁師さんたちがやっていいる<漁船による観光ツアー>をする予定でしたが、台風の接近で海が荒れていてかなわず、魚屋さんで魚のさばき方教室を開いて頂き、さらに奥さんからは震災当時の様子を説明して頂きました。地元に貢献するという支援もあります。


大船渡の魚屋さんで研修

@今後の課題は?
夏休みを利用して月末も他の大学の学生たちがやってきます。有意義な支援活動をしてもらうのが一番ですが、それを自分の中にしまい込まないで、メッセンジャーとして親や友人知人に報告してもらいたい。オリンピックの喧騒の中、ますます被災地のことは忘れられていきます。岩手、宮城、福島では、毎日のように震災関連死が続き、総死者数は2万人以上、避難民は16万5千人以上、行方不明者は未だ2500人以上。しかも人手不足と、資材の高騰で復興は大幅に遅れています。現状を発信する方法も課題です。


気仙沼の復興公営住宅

@個人的にできることは?
もっちぃと一緒に被災地に行くか情報を得て自分で行く。現地の状況を知る。買い物に行く。宿泊して三陸の魚介類を味わう。三陸鉄道に乗る。5年経っても忘れない。次に災難に備える。現地人と仲良くなる。

活動経過 〜〜〜〜〜
 5日 金さんお墓掃除・打ち合せ(シタボ、下和野復興公営住宅、下矢作元診療所跡仮設住宅)、
 7日 近畿大学有志と合流後花壇草取り・七夕見物など(旧診療所跡仮設住宅陸前高田市内)、バンガロー泊(大船渡フレアイランド尾崎岬、
 8日 夢市などでかき氷振舞い(大船渡夢商店街、下和野復興公営住宅)、昼食(大船渡市場食堂)、碁石海岸観光・魚屋さん訪問(シタボ)、バンガロー泊(大船渡フレアイランド尾崎岬)、
 9日 三陸鉄道南リアス線乗車・昼食(大船渡屋台村)、
23日 陸前高田支援連絡調整会議(陸前高田市コミュニティホール)
24日 畑作業(モビリア仮設住宅・下和野復興公営住宅
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