被災地からのレポート68(2016年11月・岩泉も)

67に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
*沿岸被災地=陸前高田の中心街ではライフラインの整備が進み、中心施設である大型ショッピングセンターの基礎工事が始まりました。また市役所の建設地についても候補地が3か所に絞られました。

*岩泉=道の駅は増水した川水に2mも浸かってしまったのですが、仮復旧し、物産コーナーが営業を再開しました。人が集う場所が復活するとなんとなくですが活気を感じさせます。


岩泉町安家川中流にて。

@避難民は?
*沿岸被災地=次第に寒くなり、自分たちがせっせと野菜を育てた小さいながらも家庭菜園があるのですが、そこにも出てこなくなりました。冬場は特に何かしらの楽しみを外に作らなければ引きこもりになり、しいては孤独死につながったりしてしまいます。

*岩泉=仮設住宅の建設が進み、ホテルでの避難生活から解放され始めています。前号でも指摘しましたが、1階が流され2階で生活している人たちは寒さにさいなまれているようです。


ストーブを届けました。

@支援体制は?
*沿岸被災地=震災後にできた「支援連絡調整会議」が3月で終了することになり、その生き残り方法について協議が始まっています。遠野に拠点があった大きなNPOが撤退しました。予算の問題もあるのでしょう、次第に支援の輪が小さくなっていきます。

*岩泉=11月27日をもって県の社会福祉協議会が撤退しました。今後は、地元の社会福祉協議会が町内の団体等に依存しながら支援を行っていくそうです。現地に残っている民間の支援団体があるので、そこからの情報と、自分の目と耳でニーズを訪ねる方法でこれからも通いたいと考えています。


復興公営住宅屋上から中心街予定地。

@今後の課題は?
*沿岸被災地=先細りする支援の中で、残っている支援団体が情報を共有し、偏りのない、そして取りこぼしのない支援をしていく必要があります。

*岩泉=東京23区より広い面積を持つ町だけに広範囲を小さな社協だけでカバーするには限界があります。残ってくれたNPOなどを上手に活用し、山奥の集落などが孤立状態にならないような支援が必要でしょう。


30万キロ走破。

@個人的にできることは?
*沿岸被災地&岩泉=もっちぃと一緒に被災地に行くか情報を得て自分で行く。現地の状況を知り、物資が必要ならそれを送るかもっちぃに託す。忘れない。

活動経過 
 1日 布団を積載(花巻個人宅)。布団降ろし(岩泉町内)。ボランティアと職員にお汁粉振舞い(社協内)。飲食店で飲む(加保久)。岩泉町内泊(あっけら館)。
 2日 視察&ニーズ聞き(安家・中里・小川地区)
 8日 夢市でお汁粉振舞い(大船渡夢商店街)、干し柿用渋柿配達(下和野復興公営住宅・きらりんキッズ)
15日 支援連絡調整会議(小友地区コミセン)、干し柿用渋柿配達(西風道&杉下仮設)、本の回収(甫嶺仮設)
16日 本と渋柿の配達(安家かむら旅館)、視察(普代方面)、反射式ストーブ5台注文(岩泉マッカラー店)
18日 夢市でお汁粉振舞い(大船渡夢商店街)、お汁粉配達(陸前高田佐々木農機)、キウイ配達(きらりんキッズ・下和野復興公営住宅・矢作旧診療所跡仮設住宅
22日 たい肥配達(下和野復興公営住宅)、渋柿配達(三陸町杉下仮設住宅
30日 畑作業(モビリア仮設住宅)、キウイ配達(小友保育所・あゆっこ・ふれあい教室)