被災地からのレポート71(2017年2月・岩泉も)

70に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
*沿岸被災地=川沿いではヤナギが芽吹き、梅の花芽も膨らんできました。雪も山を見るとわずかにありますが、街中には見当たりません。かさ上げが終わったところや、山を削った造成地には次々と家が建ってきました。


気仙沼のタンカーがあった所

*岩泉=冬の前では動きようがなく静かに春を待っているという感じですが、壊れた橋や道路の復旧に向けて水面下では大忙しのようです。県の道路関係の部署にいる友人は「さながらブラック企業の如く働いている」とのことでした。

@避難民は?
*沿岸被災地=農家ではないのですが震災後に土いじりにはまり、待ち切れずもう畑の準備を始めた人もいます。県営の大きな復興公営住宅に入った人で自治会の幹部になった人は、自治会の会議の中で「畑をやりたいという人が多くいる」とのことでした。

*岩泉=地元の新聞記事によると自宅が半壊の人のみならず全壊という通告を受けた人でも最低限の修繕をして2階などに住んでいる人たちが多々いるとのことでした。町が1軒ずつに温風ヒターを配布したとのことですがそれでも寒さは辛いようです。

@支援体制は?
*沿岸被災地=陸前高田震災後からずっと開催されてきた<支援連絡調整会議>が3月で終了します。次年度からは<商工観光><被災者支援><子ども&女性>のそれぞれのグループで集まることになりました。


支援連絡調整食飲会議

*岩泉=今月もNPOの「遠野まごころネット」の支援要請に応えてマグロの解体ショーを手伝ってきました。東京からのグループが主催でしたが、久慈市田野畑村での開催要望は断られたそうで、それで3回目の岩泉開催となったそうです。岩手の主だった支援グループの遠野まごころネット、SAVEいわて、いわて連携復興センターは3月で支援終了だそうです。

岩泉でのマグロ解体ショーその2

@今後の課題は?
*沿岸被災地=もうすぐ6年ですが<風化>がものすごく進んでいると感じます。被災地の状況を震災の日だけの報道ではなく、恒常的に発信し続くることが大事だと思います。

*岩泉=現地では春になり雪が溶けるとまたあのガレキや流木が出現します。めげずに片づけるのと、希望につながる支援が必要になるでしょう。私は沿岸被災地と同じように畑や花壇の支援を行います。

@個人的にできることは?
*沿岸被災地&岩泉=自分、もしくは自分たちで行くか、もっちぃと一緒に行く。とにかく調べて何かできそうなことをする。忘れない。



筑紫女学園大学の現地支援

活動経過
11日 マグロ解体ショーその2(岩泉・道の駅)
14日 支援連絡調整会議(陸前高田コミュニティセンター)、支援連絡調整食飲会議(二又交流センター)
15日 気仙沼視察
18日 夢市(強風で中止)、陸前高田気仙沼視察
24〜26日 筑紫女学院大学と被災地支援(閖上視察、宮城野区復興公営住宅入居者交流会など)
28日 夢市(大船渡夢商店街)・畑手伝い(造成地住宅)・畑の下見(栃が沢復興公営住宅