被災地からのレポート32(2013年11月)

31に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
陸前高田市では、防潮堤など海岸の整備、住宅建設用の山の掘削、国道の橋かけ、圃場整備、高速道路建設、杉の伐採などなど、たいへんにぎやかで、たくさんのダンプカーが走り回っています。すれちがう10台の車のうち8台はダンプという感じです。活性という点で、大槌や大船渡の復興は遅れているように見えます。


陸前高田市「道の駅」内部


同献花施設

@避難民は?
いよいよ寒さが増してきて仮設住宅の談話室や集会所、それから陽の当たるベンチなどから人影が消えました。また閉じこもりの季節となりました。花巻に疎開して来ている方々と、いつもの「歩こう会」を実施しました。場所は平泉で、毛越寺から中尊寺までの山越えのハイキングコースでした。紅葉が真っ盛りで参加者一同大満足でした。冬になり山はもう歩けなくなるので、3月までは毎月1回「秘湯ツアー」をすることにしました。


@支援体制は?
私たちが呼び掛け、花巻で4回目の4者会議を行いました。4者とは、花巻市花巻市社会福祉協議会花巻市保健センター・NPOゆいっこです。ゆいっこが実施したアンケートを踏まえての支援調整会議でしたが、市の対応は今回も場当たり的で、これからどんな支援ができるのか、やらなければならないのかという踏み込みにはつながりませんでした。被災地でもボランティアの数は激減しています。



同市営球場照明機

@今後の課題は?
仮設住宅のばあちゃんと80分ほど立ち話をしました。いろいろ心配で眠れないそうです。どこに住むことになるのか?それはいつなのか?どんなところでどんな人がいるのか?仏壇のろうそくに灯をともし津波に流された長男に呼び掛けているそうです。冬は外に出る機会が減り、孤独感にさいなまれます。せめて一人暮らしの人たちとだけでも手紙のやりとりなどができればいいのですが。



仮設住宅前の復興市営住宅建設

@個人的にできることは?
生協やNPOなどで、まだボランティアバスを出しています。また、小さなグループでも現地のボランティアセンターなどに問い合わせれば仮設住宅などを紹介してくれます。陸前高田の旧矢作(やはぎ)小学校は簡易宿泊施設として改造され、快適に宿泊ができ、多くの人や企業がボランティア研修などで利用しています。NPOゆいっこでも無料の宿泊施設を管理運営しています。



干し柿作り(甫嶺仮設集会所)

活動経過 
1日 花巻避難者交流会(大沢温泉
4日 北里大学富士大学合同花壇整備(森の前)
6日 里芋配り&柿むき(荒川・大石・甫嶺)
8日 夢市(大船渡商店街)
10日 マンガ整理(自宅)
11日 柿もぎ(事務所前ほか)
12日 干し柿作り&マンガ配り(小原木中仮設・二日市・長洞・小友保育園・碁石
13日 歩こう会(平泉)
14日 ゆいっこ全体&運営会議(事務所)
18日 夢市(大船渡夢商店街)
20日 マンガ&里芋配り(小佐野第7・甲子第4・荒川・大石・仲崎浜・杉の下・甫嶺)
21日 4者会議(市役所会議室)
26日 畑起こし(小友保育園・西風道)
27日 運営会議(事務所)
28日 夢市(大船渡商店街)