被災地からのレポート28(2013年7月)

27に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
長雨が続き街の雰囲気も人の感情も湿っているようです。とりあえず目先の希望の灯は「夏祭り」でしょうか。陸前高田でも神輿の制作が始まっています。地域の伝統は一時的とはいえ絆の復活です。子どもも、お年寄りも一緒に楽しめるこの機会を大事にしようという気持ちが伝わってきます。復興はまだまだ実感が湧かないようです。ただ陸前高田の被災地を走るダンプカーは倍増しています。


歩こう会(内陸避難者のみなさんと)

@避難民は?
仮設住宅にも容赦なく雨が降っています。26日の集中豪雨では仮設住宅が流されると思ったそうです。心配なのは仮設住宅の基礎です。土台がカラマツならまだ耐久力があるのですが、杉の間伐材を使っている場合は腐れやすく、水はけが悪いところでは住宅が傾いたり、沈下したりする可能性があります。早急に調査して早期の対処が望まれます。


大船渡商店街

@支援体制は?
大槌町仮設住宅で足湯の実験をしました。実験というのは、花巻は温泉の街なので、足湯に使う湯に温泉水を使ってみたのです。大好評だったので9月から本格的に取り組みます。また16日には陸前高田の支援関係者が集まり<支援調整連絡会議>がありました。その中の高齢者&障害者対策の分科会に参加しました。一番参加者が少ない会でしたが「これから街の再建計画が具体化していくと思われるが、そこに作られる公園には、お年寄りが遊べたり、健康運動ができるような老人向けの遊具も設置したらどうか?」と話したところ参加者から絶賛されました。

@今後の課題は?
内陸などに避難している人たちがアパートなどを借りている場合、<みなし仮設>として取り扱い、家賃を補助する制度がありますが、それが3月で切れる可能性があります。まだ半年ほどありますが、避難地に定住するか、故郷に戻るかなど迷っている人たちにとっては苦渋の選択がのしかかっています。市と社会福祉協議会NPOとで協議し、助け船を出すことになりました。



ひょっこりひょうたん島(大槌)

@個人的にできることは?

色々な方法で自立しようとしている商店主や商店街、組合などがあります。そしてまだまだ頑張っているボランティアグループも存在します。聞き耳を立て、風を感じ取って行動してみて下さい。きっとささやかなことでもあなたに出来ることがあるはずです。

活動経過 
 2日 野菜苗配布(二日市・長部など)
 6日 野菜苗配布(小槌第6・金沢仮設)
 5日 実務調整(花巻市防災危機管理課)
 6日 富士大学ボランティアサークルと面談(なはんプラザ)
 8日 市&社会協議会&NPO3者会議(福祉センター)
 9日 野菜苗配布&畑起こし(金沢仮設)
10日 お茶っこカー&温泉足湯(大槌第6・金沢仮設
11日 全体&運営会議(結いっこ)
16日 陸前高田支援調整連絡会議(長部コミセン)
17日 歩こう会(安比高原・岩畑の湯)
18日 市&社会福祉協議会&保健センター&NPO4者会議(保健センター)
19日 野菜苗配布(甫嶺・仲崎浜・荒川・大槌第3・金沢・甲子第4・甲子第7)
24日 夕涼み会(鳥谷ヶ崎公園=90名)
25日 結いっこ運営委員会(事務所)
28日 夢市(大船渡夢商店街)
30日 花巻民生委員有志と花壇草取り(森の前)
31日 野菜苗配布(長部・二日市・森の前・大石・小槌第4)