被災地からのレポート27(2013年6月)

26に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
春が過ぎ、梅雨の季節を迎えようとしていますが、街が壊滅し更地が増えた場所が緑に覆われています。なかでも勢力が強いのはツメクサ、ブタクサ、セイダカアワダチソウなどの外来種です。そんな中であちこちの街路に花壇があり、そこでは園芸種が咲き誇り道行く人の心を和ませています。陸前高田では仮庁舎の西側の山が丸ごと削られすっかり平らになりました。そこには消防署などが建設されます。


津波をかぶった街路の花壇


山を削り造成

@避難民は?
仮設住宅の人々は、うっとうしい梅雨の季節を迎え、憂鬱そうです。プレハブは湿気を増幅させるからです。洗たく機の乾燥機はとても電気を使うそうなので、集会所などに共同の大型乾燥機があればいいと思うのですが・・・。花巻に避難している方々とは<歩こう会>と称して自然観察会をやっています。今月は早池峰の七折の滝&ヒカリゴケツアーをやりました。7月は安比高原のブナ林&ヤナギランツアーです。


七折の滝

@支援体制は?
18日に陸前高田の支援関係者が集まり<支援調整会議>がありました。その中には法律相談関係、住民支援、子ども関係、仕事&収入などの分科会があります。私が参加した仕事&収入部門では、パートなどに出ている女性は多いが、男性が遊んでいるケースが多いという情報が地元の女性から指摘されました。そういう人たちに働きたくなる要素、例えば復興住宅の見取り図とか、建設費の補助が使えるのであといくら稼げば家が建てられるとかといった誘発が必要ではと話しました。


@今後の課題は?
被災地には夏休みを利用して大学生たちがやってきます。ガレキの撤去などは少なくなっているので、各地区へのバランスの良いボランティアの配分が必要です。また、辺境の仮設住宅にはボランティアさんがほとんど来ない所もあるので、支援人の情報を得るなどしてきめ細やかな支援が必要です。いろいろな支援、助成があるのですが、そういった情報を知らない人たちも多いので情報を一覧にして配布することも必要です。


大船渡市内にて

@個人的にできることは?
色々な方法で自立しようとしている商店主や商店街、組合などがあります。そしてまだまだ頑張っているボランティアグループも存在します。聞き耳を立て、風を感じ取って行動してみて下さい。きっとささやかなことでもあなたに出来ることがあるはずです。

活動経過 
 3日 花巻民生委員部会被災地支援(森の前)
 4日 野菜苗引き取り(江刺)
 5日 野菜苗など配布(小友保育園・小友小学校・西風道・和野など)
10日 大槌支援センター取材・仮設下見(小槌第4・小槌第13)
11日 野菜苗など配布(柾内・小槌第4)
12日 内陸避難者対象自然観察会(七折の滝・薬師岳
13日 全体&運営会議(結いっこ)
18日 夢市(夢商店街)
19日 野菜苗配布(大槌第6・大槌第4)
26日 野菜苗引き取り(江刺)・草取り(森の前)
28日 夢市&野菜苗引き取り(大船渡夢商店街&江刺)