被災地からのレポート23(2013年2月)

 
22に続き現地の様子と活動内容についてレポートします。

@街の様子&復興は?
 2月は下旬になると暖かくなるのですが、今年は寒い日が続き復興食堂や復興商店街なども人がまばらです。沿岸南部も住民が驚くほどの積雪がありました。陸前高田では市内中心部に残されていた市役所、ショッピングセンター、ホテルなどが次々と解体され大災害の痕跡が消えて行きます。


夢商店街での本などの物資配布

@避難民は?
 寒さがきびしいこともあり、仮設の周辺にも人影はありません。相変わらず狭さと寒さと閉口しているようです。ただ大きな組織から集会所単位で毎月10万円が配給されていて、それをバス代として使って内陸の温泉ツアーをしているところが多いようです。私も釜石の小さな仮設の方々を大沢温泉に無料送迎しました。


仮設住宅宿泊体験

@支援体制は?
 毎月、陸前高田で活動しているNPOが集い、情報交換会議をしています。その中で課題として挙がっているのは、短期的には孤独死への対策や子どもたちの遊び場の確保。中長期的には雇用の創出、野菜作りや内職など生き甲斐の創出です。月末に東京で支援企業主催の会議があり、企業から出た資金を分配するNPOや現場のNPOも参加していて、私は「これからは自立を後押しするようなお金の使い道を考えなければなりません」と話しました。


吹雪の陸前高田被災地

@今後の課題は?
 もうすぐ3年を迎えますが、商店街や住宅の復興はなかなか先に進んでいません。仮設の方々にはあきらめ感が漂っています。希望を失わないよう、例えば復興住宅が完成した所の写真をプレゼントするとか、完成予想図とか設計図とか、そういう待てばこうなるという情報を伝えて行きたい。


1%クラブシンポ

@個人的にできることは?
 沿岸部は3月になると急速に暖かくなります。3回忌が過ぎたらもう畑や花壇の準備が始まります。ぜひ土いじりへの参加を。またワカメやタラなどが美味しい季節です。ぜひ家族や友人たちと買い物ツアーに来て下さい。

活動経過 
 4日 花壇整備(陸前高田・森の前)
 5日 花壇整備&選書ツアー(森の前&長部仮設有志)
 6日 花巻市社会福祉協議会・結いっこ3者合同会議(保健センター)
 8日 社会福祉協議会と情報交換(福祉センター)
11日 本などの配布(大船渡夢商店街)
14日 花巻避難民対象選書ツアー&結いっこ全体会議&幹事会議(鱒沢・結いっこ事務所)
17日 海岸再生シンポ参加(盛岡)
19日 陸前高田ボランティア連絡会議出席(長部)荒川&川目仮設廻り(釜石)
20&21日 大沢温泉ツアー(荒川仮設有志)
21日 筑紫大学仮設住宅宿泊体験サポート(釜石)
22日 安渡保育園引っ越し片付け(大槌)
24日 本などの配布(大船渡夢商店街)花壇整備(森の前)
25日 1%クラブ会議出席(大手町)
28日 結いっこ会議(花巻)