被災地からのレポート24(2013年3月)

 
23に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
陸前高田と大船渡は埋め立て(かさ上げ)計画地域を除き、プレハブの建造物が次々にできてきています。中には残った1階を基礎にして2階に住居を構える人たちもいますが、街全体の復興ビジョンに支障をきたすケースもあるようです。その点、大槌町津波を被った旧町内の動きが目立ちません。


奇跡の一本松モニュメント

@避難民は?
やっと水仙やチューリップの芽が伸びてきました。陽も長くなり、土いじりをしたい人たちがウズウズしてきました。「また耕運機を持って来て〜」とか「たい肥がほしい」とか「プランターがほしい」といった注文が増えてきました。11日の3回忌には昨年と同じく陸前高田の二日市という仮設に花を持って行き、ばあちゃんたちとその時間を迎えました。狭い仮設住宅での暮らしが続いていることもありまだまだ心の痛手は修復できていません。


仮設住宅集会所でのお茶会

@支援体制は?
私が関係するNPOには、春休みを利用して大学生たちが来てくれました。中でも2月に続いて来てくれた福岡の筑紫女子学院大学は気合が入っていました。地元の大学生たちにも頑張ってもらいたいものです。3月は年度末ということでゴチャゴチャしていましたが、行政マンや教員などが落ち着いたら3年目の仕切り直しをしていきます。


解体されるホテル1000(陸前高田市

@今後の課題は?
<みなし仮設>という支援制度があり、避難先でのアパート代は上限を切って支援金で賄われています。これが来年3月で切れるようです。つまりなんらかの収入源でもって家賃を払わなければなりません。それまでには被災地に公営住宅ができないので避難民の皆さんは<残るか戻るか>といった大きな決断を求められます。


戸田さちえさんの協力で完成した支援スッテカー
(1枚300円で販売しています。何枚でも送付します。車もOK。ご協力をお願いします。)


@個人的にできることは?
仮設住宅のまわりには空いたプランターがたくさんあります。花や野菜を植えている人たちもいますが約7割は使われていません。一人では無理でも仲間とか趣味の会とかで種や苗を持って行きましょう。紹介できる仮設住宅がたくさんありますよ。

活動経過
1日 生出小学校でお話し(盛岡市玉山区
5&6日 南相馬市石巻市などを視察
8日 夢市参加(大船渡夢商店街)
11日 3回忌(陸前高田市気仙沼市
14日 花巻避難民対象選書ツアー&結いっこ全体会議&幹事会議(鱒沢・結いっこ事務所)
15日 絵本プロジェクト担当者と会談(盛岡市
17日 花壇整備(森の前)・筑紫女子学院大学仮設住宅宿泊体験サポート(釜石)
18日 夢市(大船渡夢商店街)
20日 筑紫女子学院大学お茶会サポート(大槌柾内仮設)
22日 新年度の相談(花巻市社会福祉協議会
27日 東和ボラの家引き継ぎ相談(花巻市役所)
28日 夢市(大船渡夢商店街)
31日 結いっこ借用仮設片付け(釜石)