被災地からのレポート22(2013年1月)

21に続き現地の様子と活動内容についてレポートします。

@街の様子&復興は?
陸前高田市では震災公園計画が進行中です。高田松原の奇跡の1本松を中心に、気仙中学校、道の駅、公営住宅ユースホステルなどがモニュメントとして残るようです。いずれも犠牲者が出なかった施設です。各地で街の復興計画が進んでいますが、土地の買収などに手間取り、なかなか工事の着工にはいたりません。


陸前高田市高田高校玄関前にて

@避難民は?
長い人では5年くらい仮設住宅暮らしになる可能性があります。上記のように土地の取得が進まないことや、公営住宅への入居基準が厳しすぎたりするからです。また、住民へのアンケートによると、住みなれた町へ戻ろうとする人が少なく、町外への流失が著しいようです。震災前でも農村漁村の人口は減り、高齢化が進んでいましたから、町の存続にもかかわる大きな問題です。


夢商店街での本などの物資配布

@支援体制は?
遠野の文化研究センターが全国から集めたキレイな本が倉庫に20万冊も眠っていて、そこから編み物、料理、庭作り、小説、図鑑、辞典、マンガなどを数十冊コンテナに詰めて「本の福袋」と称して仮設住宅の集会所を廻っているのですが、秋までは入口などに貼ってあったボランティア団体のイベントチラシが、ほとんど見当たらなくなりました。地元(岩手県内)のボランティアの力の発揮どきです。


解体が進む高田病院

@今後の課題は?
大きな組織から温泉ツアーへの補助金が出ていて、それを利用しているようです。しかしまだ冬は残り半分がありますので、こまめにニーズを把握して小さなことでも支援をしていくことが肝要です。ただし自治組織が機能しつつある仮設住宅などでは、自立支援のサポーターとしての役割を見極めなければなりません。


エコバックの内職指導の様子(三陸町)

@個人的にできることは?
ボランティアセンターなどに連絡し、なんらかの形で現地に行く。もしくは、なんらかの形で被災地(者)に関わる。もっち(私)に連絡する。関心を持ち続ける。新鮮な魚介類などを買いに行く。

活動経過 
 1日 東和ボランティアの家で宿直(花巻)
10日 打ち合せ&準備&下見(花巻)
11&12日 釜石の仮設住宅の子どもたち雪遊びツアー(鉛温泉スキー場・東和ボランティアの家・鬼の館・賢治童話村ほか)
14日 本などの配布(大船渡夢商店街)
17日 選書ツアー(鱒沢)、結いっこ会議(花巻)
18日 花巻市社会福祉協議会局長と相談(花巻)
21日 花巻市長と会談・要望書提出(花巻)
22日 陸前高田ボランティア連絡会議出席(陸前高田)、仮設廻り(長部小&上長部仮設&金さん宅)
23日 仮設廻り(長部・二日市・森の前・小友保育園・小友小学校・西風道・鳥沢・甫嶺)
26日 結いっこスタッフ新年会(花巻)
27日 本などの配布(大船渡夢商店街)
29日 仮設廻り&エコバック指導&釣り具注文(二日市・長部小・森の前・和野・小友小・碁石・夢商店街・杉下・仲崎浜・甫嶺)
31日 結いっこ会議(花巻)