被災地からのレポート⑰(2012年8月)

⑯に続き現地の様子と活動内容についてレポートします。

@街の様子&復興は?
各地で具体的な動きが出てきました。親戚や知人友人などから土地を買い、家を建て始めた人たちがいますし、集落ごと移転する場所が決定したところも多々あります。また街の復興についても、かさ上げする範囲とか高さなどが具体的になっています。津波の直撃を受けた場所にも<自己責任>の名のもとにプレハブの食堂や美容院などがどんどんできています。それらは行政の行う復興を待ちきれない人たちです。


福島の子どもたちと

@避難民は?
花巻で大槌町の復興を考えるシンポジウムがありました。町長が来て花巻に避難している人たちを対象に説明をしました。信念と希望、それから夢もある中身でしたが参加した元住民からは非難の声が多くあがりました。住民たちが求めていたのは復興作戦の概要ではなく、より具体的な自分たちの復帰作戦だったようです。内容はそう食い違いがなかったのですが、残念ながらコーディネーターにその噛み砕きができなかったのが非難された大きな原因です。沿岸地区の被災者たちは鉄板に囲まれた小さなプレハブの仮設住宅で猛烈な暑さと闘っています。


陸前高田市

@支援体制は?
夏休みになったことで多くの学生たちが来てくれています。先日は2班に分かれて来た福岡からの20名の大学生をエスコートしました。最後の夜は一緒に飲みましたが、自己採点は平均で50点でした。マイナスは力を出し切れなかった悔い、プラスは少しでも触れあえたことだそうです。夏休みが終わり10月上旬の3連休が過ぎるとまたボランティアは激減します。被災した子どもたちも対象に含めた冬の支援体制を考えておかなければなりません。


夢市(大船渡市夢商店街)

@今後の課題は?
秋から冬にかけてのボランティアの確保。内陸への温泉ツアーや雪遊びなど、外に連れ出す企画と体制作り。

@個人的にできることは?
ボランティアセンターなどに連絡し、なんらかの形で現地に行く。もしくは、なんらかの形で被災地(者)に関わる。もっち(私)に連絡する。


津波跡地の花壇(陸前高田市

活動経過
8月
 2日 避難者対象イベント(花巻市内)、福島の子どもたち受け入れ準備(東和ボラセン)
 4〜6日 福島の子どもたち支援(東和ボラセン・賢治関連施設・北上川早池峰・温泉など)、
 7日 花咲かせプロジェクト打ち合せ(学び学園)
 8日 夢市(大船渡夢商店街)、花壇草取り(森の前)
17日 打ち合せ(東和ボラセン)
18日 夢市(大船渡夢商店街)
19日 大槌復興シンポ(花巻市内)
22日 畑作業(西風道・二日市)、結いっこ会議
28日 畑作業(小友保育園)、エコバック引き取り(甫嶺)、学生たちと晩さん(東和ボラセン)