被災地からのレポート⑯(2012年7月)

⑮に続き現地の様子と活動内容についてレポートします。

@街の様子&復興は?
最近、良く通っている大船渡市の仲崎浜という小さな仮設住宅では全住民の合意で高台への移転を決め、用地も準備されましたが、なんとそこに大きな遺跡が出てきてしまい、その発掘調査が終了しないことには工事ができないことになってしまいました。早ければ来春には移転できそうな感じだったのに更に1年の延期になるとのことです。おそらくこのような事例は他の仮設住宅でもありえそうです。陸前高田では有名な高田松原の復活が進み2016年に予定されている岩手国体ではビーチバレーの会場となることが決定したそうです。


越喜来小学校前

@避難民は?
花巻には500人ほどの避難民が来ていますが、そのうちの一人に取材してみました。大槌町から来ている50歳代の男性で奥さんと子ども3人がいます。その方の話。「できれば帰りたいが、自分も含めて帰っても仕事がない。娘たちはこちらにいた方が自分にあった仕事を見つけられる。あの津波が目に焼き付いていて全壊する自分の家の記憶があるから向こうに家を建てる気になれない。ただ、先祖代々の菩提寺とお墓があるし、親戚や知人も残っているからとても複雑な気持ちです」


仮設住宅の人々と畑作業(西風道)

@支援体制は?
全体的にボランティアの数が減ってきています。私のまわりを見てももうこの大災害は過去のことのように普通に暮らしている人々がたくさんいます。夏休みになり、都会から団体で来てくれる学生たちがいますが、10月の3連休を境に激減することでしょう。地元の学生たちが団体で来てくれることはありませんし、個人的にもごくわずかです。(さみしいことですが・・・)


三陸鉄道南リアス線

@今後の課題は?
秋から冬にかけての取り組みをみんなで考えなければなりません。

@個人的にできることは?
なんらかの形で現地に行く。もしくは、なんらかの形で被災地(者)に関わる。もっちに連絡する。

活動経過
7月
 3日 畑耕作(西風道・二日市・和野)、草取り(陸前高田市森の前→以下、森の前)
 4日 草取り(森の前)、サツマイモ苗配布(西風道・二日市)、庭手入れ(金さん宅)
 5日 打ち合せ(結っこ・本妙寺
 7日 配付用の本引き取り(遠野)
 8日 夢市(大船渡夢商店街)
17日 打ち合せ(結っこ・東和ボラセン)
18日 夢市(大船渡夢商店街)
20日 青空市準備
21日 青空市(AM甫嶺・PM仲崎浜)
24日 人材派遣(甫嶺・仲崎浜)
25日 畑作業(西風道)、草取り(森の前)、買い物(大船渡夢商店街)
28日 夢市(大船渡夢商店街)
29日結いっこ会議(事務所)



青空市(仲崎浜)