被災地からのレポート⑮(2012年6月)

⑭に続き現地の様子と活動内容についてレポートします。

@街の様子&復興は?
大船渡の被災した街は復興著しいという感じで次々と建物が建っています。津波被害地域ですのでプレハブが多いのですが、大手のスーパーなどは土台を2mほど高くして本格的な建物となっています。プレハブで一番目につくのは食堂や飲み屋です。たぶん地元での仕事としてやりやすいということと、大船渡は多くの家が残存しているということで気軽に出かけやすいという背景がありそうです。その点、陸前高田は街が壊滅しているのと、復興計画がJR大船渡線から内側に6mの盛り土をして、そこで街作りをするという長期計画なのでプレハブにしろ建設に至れないという事情があるようです。山側での食堂などの開業は見られますが全体として<ゆっくり>感がいがめません。


復興商店街(大槌)

@避難民は?
釜石市唐丹町の5軒しかない大石仮設では、元小学校の庭にそれぞれの家を建てることが決まり、みなうれしそうです。他にも具体的な新居の候補地が決まった仮設住宅や、県営や市営の公共住宅の建設が建設地を含めて決まったところもあるので、避難民には明るさがみられます。が、公営住宅に移ったとして、10年経ったらそこは若者のいない老人ホームになっているという心配が予想されます。仕事や周辺の環境整備、コミュニティ作りが不可欠であることはいうまでもありません。



陸前高田市役所前
    
@支援体制は?
陸前高田のボランティア連絡会議に出席しました。45のボランティア団体が参加しています。それぞれ活躍地域を決めて重点的に活動している団体や、法律関係、買い物などの送迎、子どもケアなどなど色々です。いい情報交換の場となっています。「梅雨に入り仮設住宅では洗たく物を干すのが大変なので仮設住宅の集会所などに乾燥機を設置できないか」という提案をしました。



花壇作り(陸前高田

@今後の課題は?
夏休みが迫っていますが、子どもたちは海で遊ぶことができません。川遊びを計画しています。

@個人的にできることは?
なんらかの形で現地に行く。もしくは、なんらかの形で被災地(者)に関わる。もっちに連絡する→川遊びのスタッフを募集しています。

活動経過
6月
 6日 物資配布(小槌第4)、現地視察(森の前)
 8日 夢市(大船渡夢商店街)
11日 トマト苗引き取り(西根町
12日 トマト苗配布(森の前・米崎エコ)
13日 トマト苗配布(仲崎浜・甫嶺・二日市・小友小・小友保)
18日 夢市(夢商店街)
19日 陸高ボランティア会議、台風備え(森の前)
26日 アジサイ苗&サクラソウ苗確保(膝舘)
27日 畑開墾(西風道・二日市)庭の手入れ(金さん宅)図書確保(鱒沢)
28日 夢市(夢商店街)
29日 結いっこ会議(事務所)


畑開墾時の休憩(同)