被災地からのレポート⑭(2012年5月)

⑬に続き現地の様子と活動内容についてレポートします。

@街の様子は?
流された住宅の基礎や元の畑などを雑草が覆い尽くし、被災地というよりは荒れ地といった感じになっています。大きな建物の撤去も始まり、次第に大災害の傷跡が消えて行っています。釜石、大船渡、陸前高田では大きかったガレキの山がずいぶん低くなり、ガレキ山の数も減ってきています。


チューリップ畑(西風道)

@街の復興は?
様々な検討会や住民説明会などを経て再建の青写真が出来て来ているようです。例えば陸前高田市では、旧市街の大船渡線から西側に6mの盛り土をして、そこに新しい街を作ろうとしています。当然、住宅地は山や森を削って作られることになりますが、その用地確保に市役所職員は奔走しているようです。

@避難民は?
皆さん移転先の選択肢を決めているようです。仮設住宅を出ることになったら昔の集落の人たちと移転先に住居を建てて住みたいという人。県や市が建設した公営住宅を希望する人。仕事次第で移転先を決めようとする人。地域のコミュニティーが壊れているところでは一人暮らしのお年寄りへの配慮が課題となりそうです。


花畑&畑用地(米崎)

@支援体制は?
今回も私たちの取り組みを紹介します。前回紹介した仮設住宅に住んでいる人たちの内職としてのエコバックは、ますます順調に制作が進んでいますが、だんだん販路の確保が難しくなってきました。被災地では売れないので、大きな都市でのバザーなどで扱ってくれると売れそうなのですが・・・。大船渡の仮設商店街で毎月8が付く日に夢市というのをやっていて、そこでエコバックを売りつつ支援物資や本などの無料配布をやっています。陸前高田では地域の方々の要望を受けて被災地のど真ん中で「フラワーロード」作りをはじめました。土の代わりは松の根っこなどを粉砕発酵させたバークというもので「岩手コンポストさん」からの無償提供です。



夢市にて↑米崎という地域では岩手大学NPO・地域住民と協働で4haの畑作りをやっていてそこにも参画します。

@今後の課題は?
上記のお年寄りへの配慮。夏休みにどうやって子どもたちを外に連れ出すか。


復興食堂

@個人的にできることは?
なんらかの形で現地に行く。もしくは、なんらかの形で被災地(者)に関わる。もっちに連絡する。(「もっちぃと森の仲間たち」という名前で活動しています)
  
活動経過
5月
2日 花見・畑準備(仲崎浜・二日市・西風道)
8日 夢市(大船渡夢商店街)
9日 花&野菜苗配布(川目・夢商店街・和野・西風道)
10日 図書関係下見(遠野文化研究C・長部小・竹駒・小友保育園・モビリア)
16日 花苗配布(荒川・大石・仲崎浜・甫嶺)
18日 夢市(夢商店街)
22日 陸高ボランティア会議、野菜苗配布(小友保育園・和野)
24日 被災地講義(岩手大学
27日 図書引き取り(鱒沢)
28日 夢市(夢商店街)
29日 現地調査&顔合せ(杜の前・米崎)



エコバック