被災地からのレポート⑱(2012年9月)

⑰に続き現地の様子と活動内容についてレポートします。

@街の様子&復興は?
 陸前高田では津波被災地の東側から埋め立てが始まりました.大型ホテルの建設が決まりその造成地からの土砂を使っているそうです。順次、埋め立て、JR大船渡線の西側が6mのかさ上げになるようです。そこには商店街の再興が計画されています。大槌や大船渡では、土地の確保に難航し、先行きが厳しい状況です。3年間では仮設住宅から出られない人々が増えそうです。

@避難民は?
 復興計画の具体化を首を長くして待っています。気仙地区の住民は、すでに裏山の杉の人工林の伐採跡地への移転が決まっているのですが、「高台になると年寄りばかりだから大変だ」とか、買い物に行くのに車がない人はどうする?」とか、不安材料も多々あるようです。また、公営住宅に入ろうとしている人たちも多いのですが、そこがそのまま老人ホームのようになってしまう懸念もあります。10月になり、冬の足音が聞こえてきました。また長くてつらい憂鬱な冬がやってきます。仮設住宅をまわっていると「温泉ツアーをやって」という声を頻繁に聞きます。

@支援体制は?
 夏休みだったので大学生がたくさんボランティアに来てくれました。最近、結いっこというボランティアグループの代表になったことから、多くの大学生の面倒をみました。短い滞在期間の中で『なんとか役に立ちたい』という気持ちが伝わりこちらも真剣にならざるをえませんでした。残念ながら岩手の学生たちはほとんど見かけませんでした。上記でも触れましたが、温泉ツアーなど、お楽しみ企画を立てて小さな仮設を優先して支援していきます。花巻市東和町の元小学校がボランティアの家として合宿できるようになっています。管理者は<結いっこ>なので、内陸への温泉ツアーや雪遊びなど、冬の企画の拠点として利用できます。

@今後の課題は?
 冬に向けての被災者のケア。

@個人的にできることは?
 ボランティアセンターなどに連絡し、なんらかの形で現地に行く。もしくは、なんらかの形で被災地(者)に関わる。もっち(私)に連絡する。関心を持ち続ける。


活動経過 
9月 
 3日 花咲かせプロジェクト会議(東和町)、支援物資確保(東和ボラセン)
 5日 支援物資配達島{荒川・大/石・森の前など)
 8日 夢市(大船渡夢商店街)
11日 庭仕事など(金さん宅・森の前)
12日 視察・茶飲み・花壇(矢作・二日市・長部小仮設・森の前)
15日 取材(復興屋台村ほか)
16日 花壇作業(長崎大と森の前)
18日 夢市(大船渡夢商店街)、陸前高田ボランティア団体会議(矢作)
19日 お茶っこカー(大槌第8仮設)
25日 花壇作業・お茶飲み(長部小仮設・森の前)
26日 たい肥配布ほか(小槌第4・大槌第8・仲崎浜・甫嶺)
28日 夢市(大船渡夢商店街)