被災地からのレポート⑬(2012年4月)

⑫に続き現地の様子と活動内容についてレポートします。

@街の様子は?
花がいっぱい咲いています。木の花はサクラやウメ、ヤマブキなど。草の花はタンポポヒメオドリコソウオオイヌノフグリなどです。またボランティアが植えたチューリップやパンジーなども満開です。こうなると人も街も少し明るくなった気がします。川には海から真マス(ホンマス・サクラマス)が遡上し始めました。これは地元の魚屋さんのお薦めです。(美味い)


青空無料マーケット

@街の復興は?
目に見えて動き始めているという感じはまだありません。ただ右往左往しているというよりは「もうなるようになるしかない」といった開き直りの気配がうかがえます。陸前高田や大船渡では、手をつけられないでいた大きなビルの解体が始まりました。


畑の開墾

@避難民は?
男たちは復興関係や海の施設関係などで働きはじめています。おばさんたちもパートなどで働いていますが、一部の方は仮設周辺での畑の開設などを始めています。子どもたちは仮設住宅に運動場を占拠されてしまっているのでサッカーや野球などが出来ずつまらなそうです。
 
@支援体制は?
今回も私たちの取り組みを紹介します。仮設住宅に住んでいる人たちの内職としてエコバックを作ってもらっていますが、すでに100枚以上完成し、販売もとりあえず仲間内でなんとかなっています。できれば製造が販売に間に合わないといった状況を作りたい。大船渡と陸前高田では仮設に隣接する敷地を開墾し畑を作りました。これから住民と本格的にトマトやキュウリやナスなどを植えます。

@今後の課題は?
裕福な仮設住宅と恵まれない仮設住宅の格差をなくしたい。高台移転が始まり仮設住宅が廃止になる前に、そこに住んでいた人たちでその地に「タイムカプセル」を埋めるというのはどうだろう?

@個人的にできることは?
なんらかの形で現地に行く。もしくは、なんらかの形で被災地(者)に関わる。もっちに連絡する。(「もっちぃと森の仲間たち」という名前で活動しています)


チューリップ畑


活動経過
4月
1日 無料青空市(甫嶺)
7日 物資配布&ニーズ聞き(小原木中・小友保育園)
8日 夢商店街出店(大船渡)
10日 陸前高田ボランティアネット会議出席(竹駒コミセン)
11日 支援梅苗木植樹(竹駒・小友保育園)、二日市(畑開墾)
16日 畑作業(小友保育園・二日市・和野)
18日 夢商店街出店(大船渡)
24日 有機たい肥とEMの配布(小友小・和野)
25日 仲崎浜(視察)、プランターたい肥入れ(甫嶺)
28日 夢商店街出店(大船渡) 、EM原液投入(小友小プール)



プランター準備


小友小学校被災プール