被災地からのレポート⑫(2012年3月)

⑪に続き現地の様子と活動内容についてレポートします。

@街の様子は?
復興食堂や産直はいつも賑わっています。またプレハブですが銀行や農協、漁協も高台にオープンし、利用者の利便性が高まってきました。陸前高田はまだですが、大船渡の漁港はかなり復活してきました。今シーズンはワカメと毛ガニが大豊作だということです。


3月11日・おばさんたちと

@街の復興は?
用地の利用計画が決まったところが出始め、また行政とコンサルとのやりとりもかなり具体化しているようで、あちこちで山が削られはじめました。とりあえず被災地から高台へ移転ということで、土地の取得ができたところから開発&工事開始といったことのようです。しかし工事関係者などの宿泊施設が少ないのでその確保が課題です。

@避難民は?
三寒四温とゆうよりも四寒三温といった天候が続き、仮設の住人たちも冬の長さにうんざりといった感じです。ですが梅やクロッカスが咲き始め、水仙やチューリップも伸びてきました。鳥たちもそわそわしています。みんな背伸びして春を待っています。


ガレキ撤去作業

@支援体制は?
今回は私たちの取り組みを紹介します。仮設住宅に住んでいる人たちの内職としてエコバックを作ってもらっています。綿100%で子どもの絵がプリントされている原版にフェルトで虹を、その下に「We Love さんりく」と刺しゅうしてもらって300円を払います。すでに20枚ほどが完成し賃金を支払いました。また春休みを利用して子どもたちと慰問にも出かけました。<結いっこはなまき>が借りている釜石の仮設住宅に泊まり2か所の集会所で屋台パーティとラーメン屋をやりました。住民も参加してくれた子どもたちも大学生も喜んでくれました。


屋台パーティ後の記念写真

@今後の課題は?
ボランティアに関しては、仕事の内容も人員も減ってきていることから効率的な活動が求められます。被災者からはお茶を一緒に飲んでいたりすると「畑をやりたい」とか、「ここを脱出してどこかに遊びに行きたい」とかのニーズが聞けるので何も用事がなくても迷惑にならない程度の訪問が必要です。

@個人的にできることは?
大きな市や町、それから県には被災担当課があるので、そこのホームページなどから情報を探り、自分の出来る事があればそれに協力する。地域のボランティアセンターが生き残っているところでは、そこから情報を得て何らかの協力方法を模索する。

活動経過
3月
6日 エコバックなど打ち合せ(甫嶺・小槌第4)
7日 ナメコ植菌&物資配布(長部・西風道・和野・小原木中・二日市)
11日 花の配布とお茶会(二日市)
13日 エコバック説明&物資配布(長部・二日市・西風道・和野・大豆沢)
14日 物資配布&エコバック説明(荒川・大石・甫嶺、鳥沢、小友小など)
25日 エコバック追加注文&屋台パーティ準備(市内)
27日 屋台パーティ備品配達&打ち合せ(荒川・大石・甫嶺)
29〜31日 冬と春のまん中キャンプ(唐丹仮設泊・荒川・大石) 
@4月からは仮設周辺で畑の開墾


越喜来復興商店街(三陸町)