被災地からのレポート2(2011年5月半ば)
レポート1に続き現地の様子と活動内容についてレポートします。
@街の様子は?
機動隊などの捜索のかたわら、49日というひとつの節目を経過したので、かなり大胆なガレキの撤去が行われています。車の山、木材の山、鉄クズの山、という感じです。
@街の復興は?
復興会議が国レベルで開始されましたが、住民の不安は「自分の居場所がどうなるか?」です。被災地があまりにも広大ですのでひとつひとつの集落単位での復興策では何年かかるかわかりません。しかし、地域住民の声もおざなりにできないというジレンマがあります。避難所内では「騒ぐな(一喜一憂するな)」という声も聞かれます。
@避難民は?
大きく4つに分けることができます。1つは学校などの大きな施設で数十人から数百人の単位が暮らしています。2つ目は公民館などに数人から10〜30人くらいで生活しています。3つ目は内陸部の温泉などの施設に集団疎開した人たちです。4つ目は住居が半壊程度で1階が壊れたが2階で生活できる人たちです。かなり仮設住宅が出来てきているので大きな施設に入っている人々は減ることでしょう。
@支援体制&今後の課題は?
ボランティアセンターなどがその活動に慣れてきましたが、肝心のボランティア希望者が予想通り連休を境に激減しました。これからが県(達曽知事)や県内の社会福祉協議会やNPOが真価を問われる場となります。
陸前高田などでは家の掃除、田んぼのガレキ撤収などといった主に片付けボランティアが足りないようです。
@支援物資などは?
多くの支援物資が倉庫や避難所に山積みされています。現地でもスーパーやコンビニが復活し始め、物流が改善されつつあります。今、必要なのは長靴、新品下着、夏物衣料(Tシャツなど)、大工道具です。避難所にいるお年寄りたちが暇そうなので、最近は野菜や花の種や、種イモなど畑の仕事になるものを届けています。
@花巻ではどんな動きが?
「花巻市民団体ネットワーク」では妊産婦の受け入れ体制を構築し、すでに3組が入所しました。「花巻結いっこ」では被災地への出動とともに市内の温泉などに疎開してきている人たちへの支援に動き始めています。花巻市社会福祉協議会ではバスをチャーターし現地へのボランティアの派遣を開始しました。
@個人的にできることは?
現地支援をしている団体(遠野まごころネット・花巻結いっこ、社会福祉協議会など)に登録し、行ける日を事前に連絡し現地へ。支援物資の提供。被災者を心配する心の持続。
活動経過
5月6日 厚沢部町から種イモ50kg受け取り、岩手コンポストとたい肥無料提供交渉(成立)
7日 たい肥100kg受け取り(結いっこ委託)
7日 がんばろう三陸キャンペーン参加(久慈市)、野田村の被災地を視察
8日 避難所に種イモとたい肥と野菜&花の種を配布(大船渡&陸前高田)
10日 野菜苗約200株を購入、岩手コンポストからたい肥100kgを頂く。
11日 避難所に野菜苗配布。