被災地からのレポート1(4月)

同じイーハトーボの住人としてとても傍観はできないので週に2〜3回のペースで被災地に通っています。現在は、市がほぼ全滅した陸前高田がメインです。

 @街の様子は?
海から街の奥まで平地なのが原因となり約80%の建物が姿をとどめていません。見渡す限りガレキや車などが散乱しています。

 @街の復興は?
大型重機を使ったガレキの片付けが進んでいて、かなりおおまかに鉄と木と車に分けられ山積みされています。進捗率は10%くらい。

 @避難民は?
大きく4つに分けることができます。1つは学校などの大きな施設で数十人から数百人の単位が暮らしています。2つ目は公民館などに数人から10〜30人くらいで生活しています。3つ目は内陸部の温泉などの施設に集団疎開した人たちです。4つ目は住居が半壊程度で1階が壊れたが2階で生活できる人たちです。
 
 @支援体制は?
行政が機能し始め、社会福祉協議会と連動して支援センターなどが活動を開始しましたが、ボランティアなどの活動や受け入れに不慣れなため充分に活かしきれていません。ボランティアを派遣するNPOなどもその受け皿が不安定なため戸惑っているようです。

 @支援物資などは?
マスコミなどで「これらが足りない」と報じられるとそれが大量に送られてくるので、物資集積の拠点は一部の物資があふれるほどあります。例えば紙おむつとか冬物の衣類、毛布などです。また、避難所でも同じ傾向が見られます。今、必要なのは長靴、下着、Tシャツ、大工道具です。

 @今後の課題は?
連休を境にボランティアが減ることが心配されます。学生の授業が始まるのとちょっと熱が冷め始めるからです。しかし、現場ではこれまで働き詰めのスタッフ、行政マン、被災者ともに疲れがピークにきています。連休明けからが支援の正念場です。

 @花巻ではどんな動きが?
花巻市民団体ネットワーク」では妊産婦の受け入れ体制を構築しました。「花巻結いっこ」では被災地への出動とともに市内の温泉などに疎開してきている人たちへの支援に動き始めています。花巻市社会福祉協議会ではバスをチャーターし現地へのボランティアの派遣を開始します。

 @個人的にできることは?
現地支援をしている団体(遠野まごころネット・花巻結いっこなど)に登録し、行ける日を事前に通達する。社会福祉協議会に申し込みバスで現地へ。支援物資の提供。被災者を心配する心の持続。

活動経過
4月3日仕分け(結っこ)
 5日 取材(まごころネット)
 6日 取材(連合)
 7日 マイカー見参(中古車)
11日 下見(宮古、山田、大槌、釜石)
12日 避難所回り(陸前高田
14日 物資運搬&薪割り(山田&大槌)
16日 避難所回り&風呂設置(広田半島)
19日 避難所回り(陸前高田
20日 物資運搬(まごころネット)
23日 避難所まわり&ボイラー設置(陸前高田)など