被災地からのレポート36(2014年3月)

35に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
 陸前高田では本格的な山崩しがはじまりました。ダンプでは時間がかかるので、山から街までをベルトコンベアーでつなぎました。お金は掛かりますがこれなら山の高さはどんどん減って、街のかさ上げはどんどん高くなることでしょう。大船渡では津波をかぶって工事が中断していた魚市場が完成しました。これによって水産関係は大きな出発点となりました。


陸前高田市巨大コンベアー

@避難民は?
 陸前高田で花壇をやっているおばさんたちはとても元気な方々なのですが、先日伺いお茶を飲みながらいろいろ話していたら皆さんが一様に「最近急速に元気が衰えてきている」と言いました。過去の大惨事における統計などでも3年の経過後にうつ病になる人たちが増加するというデータが揃っているそうです。福島では今回の大震災で直接亡くなった方の数を、関連死の方の数が上回りました。その急速に元気をなくしている人たちに明るい材料と、うつなど覚してもらえるような手段を提供しなければなりません。



釜石市の鉄ガレキ集積場

@支援体制は?
 「自分は大丈夫なのか?」というのがわかるようなチェックシートがあるといいと思います。知らず知らずのうちに病状が悪化しているというのが最悪のパターンです。
 春になり暖かくなると畑や花壇が忙しくなります。すでに被災地の方から「お呼び」が掛かっています。土いじりは最高のセラピーといますから今年もまた地元の方々と和気あいあいと遊びます。


かさ上げ地の復興市営住宅

@今後の課題は?
 年度が明けてまた大きなNPOが撤退していきました。仮設住宅での暮らしは当初3年くらいがメドだったのですが、復興公営住宅の完成はまだ2割程度です。まだまだ多くの方々が仮設住宅での暮らしを強いられていますが、民生委員や支援員の方々だけではケアできない状況が続いています。地域にできた地域のグループなどの後押しも必要です。

@個人的にできることは?
 減ったといっても頑張っているNPOはまだまだあります。もはや個人で行ってできる作業はつてがない限りありません。私が代表を務めている「いわてゆいっこ花巻」では随時ボランティアさんを募集しています。避難先の方々とボーリング大会をしたり、花見をしたりしていますがお手伝いは大歓迎です。またほぼ毎週火&水曜日は被災地に通い花壇の草取りや畑作業を手伝っています。ぜひどうぞ。


筑紫女子学園大学&富士大学支援チーム

活動経過 
 4日 打ち合せ&下ごしらえ(二股支援交流センター・やる気タウン・長洞・大石など)
 5日 支援団体交流会(二股支援交流センター)
 8日 夢市(大船渡夢商店街)
 9日 復興支援バザー参加(横浜市都筑区センター広場)
11日 3年目の祈り(町裏仮設・二日市仮設・金さん宅・森の前など)
13日 ゆいっこ会議(事務所)
14〜19日 筑紫女学園大学エスコート(学生交流会・大槌視察・大石屋台パーティ・森の前草取り・やる気タウン・長洞海岸清掃・献花・夢市・大槌こどもセンター・結海などなど)
20日 内陸避難者対象秘湯ツアー(湯田温泉郷高繁旅館)
27日 内陸避難者対象ボーリング大会(企画参画)
31日 市長面談事前検討会(事務所)