被災地からのレポート20(2012年11月)

19に続き現地の様子と活動内容についてレポートします。

@街の様子&復興は?
被災地のあちこちで家屋の建設が進んでいます。しっかりと基礎を作って建てられているものもあれば、簡易なプレハブのものもあります。プレハブのものは街の復興時には撤去できますが、しっかりと基礎を打ったものは移動できません。これが街全体の復興計画に今後支障をきたすものと危惧されています。おそらくどこの被災地でも共通の不安材料です。


陸前高田市森の前の花壇

@避難民は?
 仮設住宅をまわっているときに親しくなった方々に話を聞いていますが、多くの方が公営住宅での生活を望んでいます。しかしそれが完成しても必ず入居できるわけではありません。条件をクリアしてから、さらに抽選となることから、かなり不安のようです。もし当たって入れたとしても高齢者が多いことから、そこがそのまま老人ホームとなってしまう可能性もあります。まわりの環境をも吟味しなければなりません。


被災した山田町内

@支援体制は?
 ボランティアのための宿泊施設の多くが閉鎖になり、泊まりでボランティアができる拠点がほとんどありません。花巻市東和町の「東和ボランティアの家」も団体のみ(5人以上)の使用許可です。これからカキやサケなど魚介類が美味しい季節なので、買い物ツアーなどのかたちで支援ができます。私たちは子どもを対象とした内陸への「雪遊びツアー」や、花巻などへの「温泉ツアー」を企画しています。


高台から望む壊滅状態の大槌町

@今後の課題は?
 冬になると外に出なくなるので、お茶飲みや食事会などを仮設住宅の集会所でやるとか、息抜きの温泉日帰りツアー、温泉一泊ツアーなどの企画が必要です。「男はつらいよ」の無料上映会をやってくれる団体があるのでそことタイアップしたいと考えています。


唐桑町の仮設集会所でばあちゃんたちと干し柿作り

@個人的にできることは?
 ボランティアセンターなどに連絡し、なんらかの形で現地に行く。もしくは、なんらかの形で被災地(者)に関わる。もっち(私)に連絡する。関心を持ち続ける。


気仙沼市街地に打ち上げられたタンカー

活動経過 
11月
 1日 支援用サトイモ掘り・物資の片付け(花巻)
 3日 東北自然保護の集いで報告(津軽
 6日 小学校で講演(花巻湯本小)
 7日 花壇整備・物資配布(森の前・西風道)
 8日 夢市(大船渡夢商店街)
12&13日 アロママッサージ案内・干し柿作りなど(甫嶺・大槌第4)
15日 干し柿用柿もぎ・結っこ会議(花巻)
17日 本選び(鱒沢)
18日 夢市(大船渡夢商店街)
20日 干し柿作り(唐桑町小原木仮設)
21日 花壇整備・物資配布(森の前・西風道)
25日 避難してきたおじさんたち&神戸のボランティア団体と飲み会(東和ボランティアの家)
27日 畑開墾・本選び(釜石甲子第4・鱒沢)
28日 夢市(大船渡夢商店街)
30日 本の片付けほか(花巻)