被災地からのレポート7(2011年10月)

6に続き現地の様子と活動内容についてレポートします。

 @街の様子は?
津波によって破壊された地域にもプレハブの店やガソリンスタンドなどが建ち始め、プレハブで営業を開始した大手のスーパーの売り上げがかなり伸びているとのこと。道路の一部は大潮や波が高くなると冠水し通行止めになる所もありますが、各地に信号機が復活し混雑はかなり解消されてきています。

 @街の復興は?
被害の比較的少なかった県の北部では防潮堤の高さとか住宅の建築予定地など具体的な計画が動き出していますが、津波の浸水域となっているこれまであった住宅地に家などを建てられない地域に関してはほとんど具体的な計画は見えていません。また、地上げ屋などが暗躍し、今後住宅建設が予想される高台などを買い占めているという噂が後を絶ちません。

 @避難民は?
避難所から解放され仮設住宅での暮らしに慣れてきたようですが、その狭さに閉口しているようで、一戸建ての仮設はまだしもプレハブの長屋タイプは隣の声や音が筒抜けでプライベートが保たれない状況のようです。特に海沿いに暮らしていた人たちの家は大きかったのでそのギャップにも戸惑いがあるそうです。また、ひとつの集落がそのまま移転したところは仲がいいのですがあちこちからの住民が混ざっている仮設は人づきあいに難があります。

 @支援体制は?
多かった時期の10分の1くらいにボランティアさんたちは減りました。各地のボランティアセンターなども週一回は休みの日ができました。大口の団体が来るとまだガレキの撤去もありますが支援の多くは仮設住宅へサービスになっています。「お茶会」の開催が多いようです。仮設住宅の方々が協力して手作り製品(手ぬぐいなど)を作り始めたところも増え始めました。

 @今後の課題は?
内陸部ではついに初雪を観測しました。仮設住宅の人も内陸に避難した人々もいよいよ家に閉じこもるようになります。仮設でも集会所などに出てくる人はいいのですが、特に寄せ集めの仮設団地では閉じこもりが増えるでしょう。行政関係の人たちが戸別訪問していますが今こそ市民団体と情報交換をしつつ臨機応変な対応対処が必然です。

 @個人的にできることは?
現地支援をしている団体(遠野まごころネット・花巻結いっこ、社会福祉協議会など)に登録し、行ける日を事前に連絡し現地へ。被災者を心配する心の持続。手作り製品の購入。         

活動経過
5日 エコフォーラム実行委員会(遠野)
6日 長部小仮設&中北仮設廻り
12日 エコ長部小&唐桑小仮設&唐桑中仮設&気仙沼市視察
13日 花巻に避難被災者対象自然観察会(大空滝)
19日 要谷仮設種植え・花苗配布(TV取材)&小友小花壇
24日 柿採り&結いっこ会議
25日 双六&唐桑&上荒川仮設団地廻り
27日 吉花巻に避難被災者対象自然観察会ガイド(万寿山周辺)
29日 小原木中仮設団地にて干し柿作り&上荒川仮設