被災地からのレポート40(2014年7月)

39に続き現地の様子と活動内容をレポートします。

@街の様子&復興は?
相変わらず陸前高田の活発さが際立っています。いつも通っている森の前地区の花壇にも立ち退きの指令がきました。9月からは本格的な埋め立てが始まります。大船渡では土地利用計画に反対する人たちが看板を立てたりしています。


JR大船渡線と復興公営住宅造成地

@避難民は?
陸前高田市横田地区の仮設住宅に入居しているばあちゃんに話を聴いたところ、さすがに3年を経過した仮設住宅は痛みが激しいようで、ドアが閉まらなくなったとか、床がへこんだ、盛り上がったなどなど苦情が相次いでいるそうです。しかし、行政に吸い上げる能力が乏しく、一向に改善の動きがみられないとのことでした。まだ2〜3年は覚悟しているようですが、じいちゃんとの喧嘩が絶えないと嘆いていました。


「歩こう会」でくりこま高原の世界谷地へ

@支援体制は?
後半から夏休みのボランティアさんが来はじめましたが、今年は更に少なくなっているようです。常連さんが来る仮設住宅などはいいのですが、ゲリラ的に出現していた所は見捨てられています。花巻では内陸避難者と支援者が参加して「夕涼み会」があり、約45名の被災者と60名を超える支援者が集まって大いに盛り上がりました。私は支援者代表として「被災者と支援者というカテゴリーを超えてお互いさまの結いっこ村を作りましょう」と挨拶しました。


「夕涼み会」の様子

@今後の課題は?
直近の課題は仮設住宅でこの猛暑をどう凌ぐか。鉄の箱の中にいるようなものですから相当厳しいと思われます。大きなスーパーが出来ているのでそこに身近な方々は引率できるのですが・・・。長期的な課題はやはり自分の住む家でしょう。まるで見通しが立っていない人もいます。具体的な事例を解りやすく説明できる資料が必要だと思います。

@個人的にできることは?
関心を失わないこと。物見遊山でもかまわないので現地に出かけて地元の旬を購入しましょう。連絡を頂ければ一緒に草取りや花植えなどの支援活動が出来ます。もちろん今は現地の人たちが主役で私たちは黒子です。




大船渡夢商店街の夢市で野菜苗や花苗を配布


活動経過 
1日 九州高校生選抜計画書作成(ゆいっこ事務所)
8日 野菜苗配布(佐藤農園・森の前・小友小学校・小友保育園・夢市・上壺仮設・採れたてランド)
9日 布団配布(東和ボラ家・唐丹町大石コミセン)
10日 座談会打ち合せ(グランシェール)企画運営会議(ゆいっこ事務所)
11日 視察&買い物(支援産直=結海)
13日 歩こう会下見(栗駒高原)
15日 支援会議&野菜苗配布(佐藤農園・米岬コミセン・海さんぽ・シタボ・採れたてランドなど)
16日 歩こう会(世界谷地ほか)
18日 野菜苗&花苗配布(夢市)
22日 布団配布(ヤルキタウン)菊苗移植(森の前)
23日 マンガ配布(気仙沼古町児童館)新沼さんと金さんと食事&買い出し
24日 企画運営会議(ゆいっこ事務所)ボウリング大会打ち合せ(本妙寺
30日 夕涼み会(鳥谷ヶ崎公園)


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 *11月30日に復興庁No2の坂井氏・望月三鉄社長・上田花巻市長による座談会を開催します。